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コロナ・リゾート、フーコックでプレミアム・マス向けゲーミングゾーンを開設

Ansh Pandey
執筆者 Ansh Pandey
翻訳者 Hanako Takagi

ベトナムのコロナ・リゾート&カジノは、プレミアム・マスマーケット層を主な対象とした新たな高級ゲーミングエリアを開設した。地域全体で、従来のVIPジャンケットモデルから、より安定的で質の高い需要へと軸足を移す動きが進む中での取り組みとなる。

新エリアは「コロナ・プレミアム・マス(Corona Premium Mass)」と名付けられ、キエンザン省沖に位置するフーコック島の統合型リゾート内、既存カジノの一部として整備された。同リゾートは2019年に開業し、現在もベトナム有数のカジノ開発案件として知られている。

プレミアム・マスエリアは、一般的なマスマーケット向けフロアとは異なり、平均的な利用者よりも高額を賭ける一方で、信用供与を伴うVIPジャンケット制度には属さないプレイヤーを想定して設計されている。運営側によれば、個室テーブルや高いプライバシー性、優先的な入場対応を提供し、待ち時間を短縮するとともに、落ち着いたゲーミング環境を実現しているという。

ルーレットやブラックジャックの新設

高いベット上限は、このエリアの大きな魅力の一つだ。主力となるタイガー・バカラは、最低賭け金が1,000万ドン(約410米ドル)、最高で1回あたり10億ドン(約4万800米ドル)に設定されている。ドラゴン・タイガー・バカラも同様のレンジを採用しており、経験豊富なプレイヤー向けにノーコミッション・バカラも用意されている。

このほか、新たに導入されたテーブルゲームには、賭け金が100万〜2,000万ドン(約40〜820米ドル)のルーレット、200万〜4,000万ドン(約80〜1,630米ドル)のブラックジャック、さらに500万〜1億ドン(約200〜4,080米ドル)のロシアンポーカーが含まれる。カジノ全体の面積は約1万8,800平方メートルで、最新のテーブル管理・監視システムを備えている。すべてのゲーミング機器は国際認証を受けており、運営面ではアップフィニティ・ゲーミング・マネジメントの支援を受けているとされる。

業界関係者は、アジアのカジノにおいてプレミアム・マス層の重要性が近年急速に高まっていると指摘する。この層は、一般のマスマーケット客と超富裕層VIPの中間に位置し、ジャンケットによる信用供与に依存せず、自己資金で賭けを行うのが特徴だ。事業者にとっては、規制リスクが比較的低く、収益の予測可能性が高いほか、ホテル、飲食、エンターテインメントといった非ゲーミング分野での消費も期待できる点が評価されている。

今回の開設は、フーコック島への航空アクセス改善とも時期を同じくしている。サン・フーコック航空は2025年3月29日に台北への直行便を就航させる予定で、さらに2025年3月3日からマカオとフーコックを結ぶ直行便も運航開始が予定されており、主要なゲーミング・観光市場との結びつきが一層強化される見通しだ。

中国人観光客を視野に

ベトナムでは、国内居住者が指定カジノでギャンブルを行うことを認める試験制度も延長されている。この制度は対象施設を拡大したうえで、さらに5年間延長されており、コロナ・リゾート&カジノは、ザ・グランド・ホーチャム、ヴァンドン統合型リゾートとともに引き続き参加している。

プレミアム・マスエリアの開設時期は、戦略的だと広く受け止められている。2026年の旧正月(春節)は2月17日にあたり、この時期は中国本土からの海外旅行が例年増加する。ベトナムは主要な渡航先として存在感を高めており、2025年には中国人観光客が520万人を超え、前年比約41%増となり、中国は同国最大の訪問客市場となった。

コロナにとって、今回のプレミアム・マス戦略は、規制が強化されつつある環境下で、より質の高いプレイヤー獲得をめぐる地域競争の中、中国人需要を取り込む狙いがあるとみられている。

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