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カジノ事業者のiGaming参入でDigiPlusの利益率に圧力、アナリストが指摘

Jenny Ortiz-Bolivar
翻訳者 Hanako Takagi

フィリピンのランドベースカジノ事業者によるiGaming市場への参入が進む中、競争激化に伴いプレイヤーの獲得・維持にかかるコストが増加し、DigiPlus Interactive Corp.の利益率に一段と圧力がかかるとの見方が示されている。

Manila Bulletinによると、Abacus Securities Corp.のアナリストは、DigiPlusは依然としてフィリピン最大のiGaming事業者であるものの、大手カジノブランドがデジタル分野での存在感を強める中、事業環境はより厳しさを増していると分析している。

こうした変化の背景には、統合型リゾート(IR)やカジノ事業者がオンラインゲーミング事業の立ち上げや拡大を進めていることがある。Bloomberry ResortsはMegaFUNaloプラットフォームを再始動し、PhilWebはTravellers International Hotel GroupのNWR Play、Okada Manila、Hann Casino Resort、NUSTAR Resort and Casino、FBM Philippines、PT Gamingなどの認可事業者との提携を通じて、自社の技術エコシステムを拡充している。

一方で、アナリストは、DigiPlusは新規参入事業者と比べて、より大規模なユーザーベース、成熟したデジタルエコシステム、高い顧客エンゲージメントという強みを維持しているとみている。

競争激化が既存の逆風に追い打ち

こうした競争圧力は、DigiPlusがすでに業績悪化への対応を迫られている中で生じている。背景には、オンラインゲーミングの決済手段に関する規制変更がある。

2026年第1四半期、DigiPlusの親会社株主に帰属する純利益は前年同期比32.9%減の28億2,000万フィリピン・ペソ(約4,590万米ドル)となり、連結売上高も25.2%減の172億4,000万フィリピン・ペソ(約2億8,120万米ドル)となった。

同社は、認可オンラインゲーミングプラットフォームにおけるアプリ内電子ウォレット機能の廃止に伴い、決済チャネルが制限されたことで、ユーザーの利便性や取引件数が低下したことが主な要因だと説明している。また、中東の地政学的緊張を背景とした消費支出の鈍化も業績を押し下げたとしている。

Manila Bulletinによると、Abacus Securitiesは、DigiPlusの2026年第2四半期のGGR(粗利益)は、2025年第4四半期および2026年第1四半期とほぼ同様の水準になると予想している。同証券会社は、比較対象となる前年実績が高いことや消費低迷が続くことから、第2四半期の売上高は前年同期比で20〜25%減少する可能性があると見込んでいる。

また、カジノ系プラットフォームとの競争が激化する中、DigiPlusは2026年を通じて広告やプロモーションへの積極投資を継続すると予想されている。一方で、フィリピン娯楽賭博公社(PAGCOR)のフランチャイズ料が料金体系の一本化によって引き下げられるため、マーケティング費用の増加分は一部相殺される見通しだ。

拡大戦略にも注目

国内市場での競争に加え、アナリストはDigiPlusの海外展開戦略にも注目している。

Abacus Securitiesは、ブラジルへの進出計画や南アフリカへの展開が保留となっていることを踏まえ、一部の海外戦略について慎重な見方を示している。また、同社が計画するランドベースカジノ事業への参入についても、投資段階では収益性にさらなる負担をもたらす可能性があると指摘した。

今年初め、DigiPlusは香港証券取引所上場のInternational Entertainment Corp.と16億香港ドル(約2億480万米ドル)の転換社債契約を締結した。同社はNew Coast Hotel Manilaを所有し、PAGCORから暫定カジノライセンスを取得している。またDigiPlusは、総額10億ドル規模の統合型ゲーミング施設の開発計画の一環として、マニラ湾地区の別のホテル買収についても検討していることを明らかにしている。

DigiPlusは来週、フィリピン証券取引所(PSE)への定期開示を通じて、2026年上半期および第2四半期の決算を発表する予定だ。

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