Skip to content

FBI、違法ギャンブルのリスクについて米国のベッターに警告

Jenny Ortiz-Bolivar
翻訳者 Hanako Takagi

米連邦捜査局(FBI)は、全米でスポーツベッティングが拡大する一方で、未規制市場が依然として広範に存在していることを背景に、違法ギャンブルのリスクを理解するようベッターに呼びかける公的警告を発出しました。

12月17日付のパブリック・サービス・アナウンスメントにおいて、FBIは「39州およびコロンビア特別区」で何らかの形のスポーツベッティングが合法化されている一方、違法なスポーツブックやオンラインゲーミングサイトが依然として大規模に運営されていると指摘しました。同局は、これらのプラットフォームが個々のベッターだけでなく、経済全体やスポーツの健全性に対してもリスクをもたらすと警告しています。

「違法なスポーツブックやオンラインゲーミングサイトは、米国民、米国経済、そして米国におけるスポーツベッティングの健全性に悪影響を及ぼします」とFBIは述べ、利用者は「組織犯罪活動の資金源となり、暴力、恐喝、詐欺にさらされるリスクがある」と付け加えました。

違法市場の規模

FBIは、未規制市場の規模について、アメリカ・ゲーミング協会(AGA)の推計を引用しました。2025年8月時点で、AGAは米国人がスポーツベッティング、オンラインゲーム、未規制マシンを含む違法・未規制ギャンブル市場に年間約6,736億ドルを賭けていると推定しています。

FBIは、一部のiGamingプラットフォームが他国では合法である場合があっても、「州ごとの規制に依存するため、米国では依然として違法に運営されている」と指摘しました。また、多くの海外ギャンブルサイトが拠点を海外に置いていることを隠しながら米国の消費者を積極的に狙っており、それが「誤った安心感」を生み出していると述べています。

「これらの海外スポーツブックは、米国で認可されたスポーツブックと同じ法的基準に従っておらず、消費者保護が欠如している可能性があります」と同局は述べ、これにより「米国内の利用者にとってのリスクが高まる」と警告しました。

組織犯罪とベッティングのリスク

警告の中で特に強調されているのが、違法ギャンブルと組織犯罪との結びつきです。FBIによれば、犯罪組織はオンラインスポーツブックを含む違法ベッティング事業を収益源として利用し、その資金を他の犯罪活動に回しています。

「組織犯罪グループは、オンラインスポーツブックを含む違法ギャンブル事業を運営し、人身売買、麻薬取引、武器取引などの他の犯罪活動の資金を生み出しています」と声明は述べています。

FBIの「スポーツおよびゲーミングにおける犯罪・汚職対策プログラム」は、こうした活動の阻止に注力しており、「違法スポーツブックを運営する組織犯罪グループを捜査し、その活動を混乱させ、解体すること」が同局の優先事項の一つだとしています。

より広範な犯罪への影響に加え、個人レベルでの直接的なリスクについても警告が出されています。FBIは、違法業者を利用する米国のベッターが、借金を返済できない場合に恐喝や暴力に直面する可能性があるほか、未規制プラットフォームでは預け金や獲得した賞金を失っても、ほとんど救済手段がないと指摘しました。

さらに、違法ベッティングは利用者を別の法的問題に巻き込む可能性があり、「不正な収益の性質上、脱税やマネーロンダリングなど、他の犯罪行為につながる可能性もある」と警告しています。

責任と法的認識

FBIは、最終的な責任は個々のベッターにあると強調しました。「認可され、規制されたスポーツブック事業者とプレーすることは、各ベッター自身の責任です」と述べています。

発表の一環として、同局は、賭けを行う前に自分の州に適用される法律を確認し、公式の州ゲーミング機関のウェブサイトをチェックするよう消費者に促しました。また、違法ギャンブル事業に関する情報を持つ人に対しては、インターネット犯罪苦情センターを通じて通報するよう呼びかけています。

「違法スポーツブックの運営や、その他関連する犯罪活動に関する情報を持つ個人は、インターネット犯罪苦情センターを通じて報告することを奨励します」FBIの声明は述べています。

業界の背景と世論の監視

今回の警告は、米国の合法ゲーミング業界が事業環境の改善を報告している時期に出されました。11月には、AGAが調査結果を公表し、カジノおよび規制下のベッティングにおいて、経営陣の景況感が改善し、消費者参加が拡大していることが示されました。

一方で、こうした楽観論と並行して、スポーツベッティングに対する世論および政治的な監視は強まっています。合法的な賭けがより可視化されるにつれ、消費者保護、広告の在り方、スポーツの健全性をめぐる懸念が、政策議論の中でより大きな存在感を持つようになっています。