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独占取材:GRIDが語る、公式データがeスポーツベッティングの成長を後押しする方法

Jillian Dingwall
執筆者 Jillian Dingwall
翻訳者 Hanako Takagi

長年にわたり、eスポーツベッティングは大きな成長の可能性を秘めていると期待されてきました。しかし、常に立ちはだかる問題が一つありました。それが「データ」です。信頼できる公式データがなければ、製品は一貫性に欠け、混乱を招き、商業的な魅力も弱まってしまいます。

最近のSiGMAヨーロッパ・地中海サミットで、SiGMAニュースはGRIDの創設者兼最高経営責任者であるモリッツ・マウラー氏にインタビューを行いました。同氏は「TikTok世代のベッティング」をテーマにしたファイヤーサイドチャットの直後に登場し、話題はすぐに、現在の市場を形作る重要な課題へと移りました。それは、公式データがどのようにしてeスポーツベッティングの成長ポテンシャルをついに引き出せるか、という問題です。

eスポーツにおけるデータの分断問題

伝統的なスポーツとは異なり、eスポーツは単一のゲームではありません。20~25タイトルにまたがり、そのうち賭けに関連するのはわずか6~7タイトルです。この現実は、データソースが分断されていることを意味し、多くの場合、公式データそのものが存在しないため、オペレーターが正確で魅力的な製品を作ることが難しくなっていました。マウラー氏はこう語ります。
「特にeスポーツでは、スポーツ以上に、データなしで信頼でき、かつ魅力的な製品を作ることは非常に難しいのです。」

さらに、データが存在していても、一貫性に欠けることが多々ありました。サプライヤーごとに基準や速度、精度、深さが異なるのです。マウラー氏はこう説明します。
「一般的に、eスポーツオペレーターは異なるスポーツごとにサービスレベルを変えたくありません。一貫した形で最高の体験を提供したいのです。そうでなければ、最終的な利用者を混乱させるリスクがあります。」

投資が滞った理由

こうした不一致は、財務的なコストも伴いました。マウラー氏は語ります。
「データの分断や計画不足が、多くのeスポーツ製品への投資、特に非専門ブックメーカーによる投資を妨げていました。オペレーターの視点で見ると、複数のデータソースやサプライヤーを統合する必要があり、必要な投資額に対して期待されるROI(投資利益率)が合わないのです。」

転機:権利の統合と整合性

GRIDは7年前、こうした状況を変えることを目指して設立されました。同社のモデルは、公式のサーバーソースデータに基づいています。マウラー氏はこう語ります。
「デジタルスポーツの素晴らしい点は、完璧なデータがどこかに存在することです。我々は何年もかけてパートナーシップを築き、この種のデータをゲームから取得するための技術を構築してきました。」

最近の動きによって、このビジョンは確実に現実のものとなっています。GRIDの権利ポートフォリオは、ESL FACEIT Groupの追加やRiot Gamesなどのパブリッシャーとの直接契約によって拡大しました。さらに大きな変化として、GRIDはBayes Esportsの破産後に知的財産権資産を取得し、Bayesのライブデータ取引ツール、予測モデル、ファンエンゲージメント技術を自社のエコシステムに組み込みました。この統合は、これまでのeスポーツデータ業界における最も重要な転換点の一つです。

この方向性は、従来のスポーツ業界での動きとも一致しています。たとえばGenius Sportsのような企業は、断片化された権利を集約し、データインフラに大規模投資することでビジネスを構築してきました。両者に共通するロジックは同じです――散在する権利を一元化することで、データのライセンス取得、配信、利用を容易にすることです。

ベッティングの明確化とリスク軽減

公式データは、法的および運用上の明確性も提供します。マウラー氏は語ります。
「権利者の関与が増えることで、グレーゾーンでの運営や、知的財産権者や権利者によって閉鎖される可能性のある製品への投資を心配する必要がなくなります。」

こうした明確性は、パブリッシャーがベッティングに対する立場を見直す中で重要です。たとえばRiot Gamesは、最近『League of Legends』や『Valorant』におけるギャンブルスポンサーシップの制限を緩和し、ベッティングがすでにエコシステムに深く根付いていることを認めました。

スケーラブルに構築

GRIDは、インフラを中立的に構築することも重視しています。マウラー氏はこう述べます。
「GRIDでは、ゲームタイトルに依存せずにシステムを構築することがもう一つの信念でした。一度の統合で、時間をかけて一つのゲームタイトルから複数のタイトルへとシームレスに製品を拡張できます。」

このスケーラビリティは、新しいタイトルが短期間で台頭し、消える業界では特に重要です。一つの統合で複数のゲームに対応できるモデルは、参入障壁を下げ、コストを削減し、試行のハードルも低くします。

eスポーツベッティングが待ち望んでいた一押し

マウラー氏は、公式データがeスポーツベッティングの成長を新たな段階へと押し上げると考えています。
「公式データには、権利者や市場全体に大きな利益があると考えており、この取り組みがもたらすイノベーションに非常に期待しています。追加の収益はeスポーツに還元され、すでに数十億規模の賭け金を持ち、年々成長を続ける市場のさらなる拡大を支えるでしょう。」

確かなことは、eスポーツベッティングが今、重要な転換点に差し掛かっているということです。信頼できる公式データこそが、eスポーツをベッティング界の本格的な勢力として台頭させる最後のピースとなる可能性があります。

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