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Industry Reels:iGamingの世界展開が加速した一週間

Manfredi Bertelli
執筆者 Manfredi Bertelli
翻訳者 Hanako Takagi

iGaming業界では今週もさまざまな動きが見られた。今回の「Industry Reels」では、市場参入、大型コンテンツ・テクノロジー提携、地域展開、企業関連の主な動向を紹介する。スペイン、ガーナ、ブラジルでの新たな展開から、事業者間の提携や幹部人事まで、規制市場を中心に業界の勢いはさらに加速している。

市場参入

Betano、スペインのベッティング市場へ参入準備

Kaizen Gamingは、ギリシャの多国籍企業として規制市場での国際展開を進める中、スペインでスポーツブックブランド「Betano」の立ち上げを準備している。今回の動きは、アフリカでの積極展開に加え、ヨーロッパでも成長機会を追求していることを示している。Betanoはすでにガーナへ進出しており、ブラジルや英国を含む幅広い国際展開を実現している。

今回の参入により、同ブランドは欧州最大級かつ最も厳格に監視されているオンラインベッティング市場の一つで競争することになる。スペインの規制当局Dirección General de Ordenación del Juego(DGOJ)によると、2025年のアクティブプレイヤー数は約215万人だった。

一方で、Betanoが参入する市場では、オンラインギャンブルの社会的影響を巡る政治的・規制上の監視が強まっている。マーケティング活動には依然として制約があり、bet365、Sportium、Codere、Betwayといった既存事業者がすでに強固な地位を築いている。

BC.GAME、ガーナで規制市場向けプラットフォームを開始

BC.GAMEは、スポーツベッティングおよびオンラインカジノ商品の提供認可を取得し、ガーナでサービスを開始した。専用のガーナ向けドメインを通じて、現地ユーザーはスポーツブックとカジノのラインアップを利用できる。サービス開始はガーナ・ゲーミング委員会の承認を受けて実現した。

BC.GAMEによると、現地市場向けに操作画面を改善し、カスタマーサポート情報や決済・アカウント管理の案内を充実させたほか、責任あるゲーミングに関する情報もより目立つ形で掲載している。

BC.GAMEのシニア・リーガル・カウンセル、エイドリアン・チェン氏は、今回のサービス開始は同社の規制市場拡大戦略における重要な一歩だと述べた。また、透明性、責任、コンプライアンスを重視しながら、ガーナ市場で持続可能な長期的事業基盤の構築を目指すとしている。

BC.GAME、ガーナでサービス開始。

RubyPlay、bet365との提携をブラジルへ拡大

RubyPlayは、bet365との提携をブラジルへ拡大し、RubyPlay StudioおよびKoala Gamesのコンテンツを同国のbet365ユーザー向けに提供開始した。今回の展開は、スペインでの既存提携を基盤とし、規制下のラテンアメリカ市場における同社の拡大戦略を後押しするものとなる。

提供タイトルには、RubyPlay Studioの「Brilliant Gems」「Gummy Giga Match」「Go High Panda」、さらにKoala Gamesの「Voltage Blitz Rapid」「Voltage Blitz Vortex」が含まれる。RubyPlayはスタジオモデルを採用しており、事業者は単一の統合を通じて複数の社内開発チームのコンテンツへアクセスできる。

RubyPlayの最高商務責任者(CCO)、ディマ・ライダーマン氏は、「bet365との提携をブラジルへ拡大できたことは、ラテンアメリカでの成長における新たな節目であり、業界を代表するブランドとの強固な関係を示すものです。bet365はブラジルの規制市場でトップクラスの実績を持つ事業者として広く認知されており、今回の拡大は両社の協力関係における重要な前進です」と述べた。

RubyPlay、bet365との提携をブラジルへ拡大。

Galaxsys、「Handigo」を高速ゲームに追加

Galaxsysは、短時間のラウンドと複数のベットオプションを特徴とする予想ゲーム「Handigo」を、高速ゲームポートフォリオへ追加した。同社によると、本作は素早い観察力、柔軟なベット方法、即時結果を組み合わせたタイトルで、高頻度ゲームのラインアップ拡充を進める一環となる。

ゲームでは、プレイヤーはアイテムを持っているキャラクター、またはアイテムが現れる正確な手を予想する。キャラクターを当てると2.91倍、正確な手を当てると5.82倍の配当を獲得できる。同一ラウンド内で複数のベットが可能なほか、最大100倍の配当が得られるサイドベットも用意されている。ゲームは共通テーブル形式で進行し、短時間のベット受付後に即座に結果が公開される。

Galaxsys、予測市場ゲーム「Handigo」をゲームポートフォリオに追加。

提携

BETBY、NGXとの提携でブラジル展開を強化

スポーツブックプロバイダーのBETBYは、ブラジルのテクノロジー企業NGXと提携し、同国の規制ベッティング市場で事業拡大を進める。BETBYはNGXへ月間50万件以上のスポーツイベントをカバーするスポーツブックソリューションを提供するほか、AI Labs、Betby Games、BETBY Predictionsも統合する。

NGXはこの技術をブラジルおよびラテンアメリカ市場のプラットフォーム利用事業者へ提供する予定だ。また、eVaquejadaやeFootVolleyといった地域向けeスポーツタイトルや、モバイル向けプロモーション機能「Stories」も契約に含まれる。BETBYは、ブラジルでスポーツブック技術を提供する認証を、2025年1月の規制市場開始前に取得していた。

BETBYの事業開発ディレクター、ステファノス・カラキディス氏は、「NGXはブラジル市場で強い地位を築き、規制市場への深い理解を持っています。BETBYの業界トップクラスのスポーツブックエコシステムをより多くの事業者へ提供し、最高水準の技術、イノベーション、ローカライズされた体験を届ける理想的なパートナーです」と述べた。

BETBY、NGXとの提携を通じてブラジル事業を拡大。

Pythia SportsとRacing1、Digitainネットワークへレース提供

Pythia SportsとRacing1の提携により、Digitainの事業者ネットワークで競馬およびグレイハウンドレースが初めて提供される。契約により、Digitainの顧客は単一の統合を通じてデータ、オッズ、トレーディング支援を含むPythia Sportsのレースソリューションを利用できるようになる。最初の事業者は夏の終わり頃にサービス開始予定で、統合作業は8月に完了する見込みだ。

英国およびアイルランド以外の事業者向けには、Racing1 Marketsのメディア権パッケージと併せて提供される。対象地域は英国、米国、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、南米、中東、トルコを含む。

Pythia Sportsの商業運営責任者スティーブン・デイビソン氏は、今回の提携は競争入札を経て実現したと説明。一方、Digitainの地域営業ディレクター、アレックス・ジョーンズ氏は、この契約によって規制市場向けサービスがさらに強化されるとの見方を示した。

Pythia SportsとRacing1、Digitainの事業者ネットワークへレースコンテンツを提供。

Gaming Corps、evokeとコンテンツ提携

スウェーデンのゲーム開発会社Gaming Corpsは、evokeとコンテンツ提携を締結した。evokeはWilliam Hill、888、Mr Greenなどのブランドを通じてGaming Corpsのコンテンツを提供する。まず英国で開始し、その後ほかの市場へ拡大する予定で、Gaming Corpsは同契約を過去最大級の事業者提携の一つと位置付けている。

Gaming Corpsの最高収益責任者(CRO)、アダム・ペンテコスト氏は、「提携には規模で際立つものもあれば、ブランドの存在感で特別な意味を持つものもあります。今回の契約はその両方を兼ね備えています。William Hillは英国市場を代表するブランドであり、888やMr Greenも国際的に高い知名度を誇ります」とコメントした。

第一弾として独占配信されるのは「Bass Rewards Bonanza: The Golden Catch」。高ボラティリティのフィッシングゲームで、Fish Moneyシンボル、Collect機能、継続型Multicrease倍率を搭載し、最大1万倍の配当が可能となっている。

Gaming Corps、Evokeと提携。

BOYLE Sports、リーズ・ユナイテッドと提携

BOYLE Sportsはリーズ・ユナイテッドと複数年契約を締結し、同クラブの英国・アイルランド公式ベッティングパートナーとなった。この契約は英国市場への1億ポンド超の投資計画に続く成長戦略の一環となる。

BOYLE Sportsのブランドは、エランド・ロードでのLED広告やジョン・チャールズ・スタンドの常設看板に掲出されるほか、ファン向けキャンペーンやデジタルコンテンツも展開される。同社はリーズおよびヨークシャー地域ですでに店舗展開を行っている。

BOYLE Sportsブランドディレクターのギル・ブレイク=スウィフト氏は、地域での店舗運営を通じてクラブの重要性を理解しているとコメント。リーズ・ユナイテッドのパートナーシップディレクター、フィル・ハードマン氏は、シーズンを通じてファン向け施策を共同展開すると述べた。

BOYLE Sports、リーズ・ユナイテッドと提携。

企業動向

Codere Online、過去最高の第2四半期を受け通期見通しを上方修正

Codere Onlineは、2026年第2四半期に過去最高の純ゲーミング収益と調整後EBITDAを記録し、通期業績予想を引き上げた。6月30日までの3カ月間の純ゲーミング収益は前年同期比27%増の6,940万ユーロ、総売上高は6,440万ユーロ、調整後EBITDAは580万ユーロとなった。

国別ではスペインが2,760万ユーロ、メキシコが3,610万ユーロを計上。グループ全体の月間平均アクティブプレイヤー数は12%増の17万3,000人となった。上半期の純ゲーミング収益は20%増の1億3,380万ユーロ、純利益は560万ユーロとなり、前年同期の赤字から黒字転換した。

同社は通期の純ゲーミング収益見通しを2億5,500万~2億6,500万ユーロへ、調整後EBITDA見通しを2,000万~2,500万ユーロへ引き上げた。最高経営責任者(CEO)のアビブ・シャー氏は、主要市場での成長とワールドカップによる利用増加が業績を押し上げたと説明した。

Ready Play Gaming、ラテンアメリカ営業責任者を任命

Ready Play Gamingは、ラテンアメリカ事業の拡大に向け、ロシオ・モイティーノ氏をラテンアメリカ営業責任者に任命した。同氏は地域販売戦略の策定、ゲームカタログの販促、現地事業者との関係構築を担当する。

同社は、ビデオスロットとクラッシュゲームを融合した初のハイブリッドタイトル「Blaz’n Buffalo Reel Crash」の展開を予定している。独自のReel Overlay Technologyにより、スロットリールの仕組みを既存ゲーム形式へ組み込んだ製品であり、モイティーノ氏はこれと併せて同社のスロットコンテンツ全体の販売拡大も担当する。

Ready Play Gamingの最高執行責任者(COO)、クリストフ・R・ヘルテル氏は、「ロシオ氏の就任はラテンアメリカ市場での成長における重要な一歩です。豊富な営業経験と事業者との強いネットワークを活かし、プレイ時間や顧客生涯価値の向上につながるコンテンツを提供していきます」と述べた。

Ready Play Gaming、ロシオ・モイティーノ氏をラテンアメリカ営業責任者に任命。

Immense Group、SBC Awardsで3部門にノミネート

Immense GroupはSBC Awards 2026で3部門にノミネートされた。Mr Vegasは「Casino Operator of the Year」、Mega Richesは「Rising Star in Casino」の候補となり、Immense Groupは事業者部門の「Employer of the Year」にも選出された。

同グループは、英国ライセンスを持つVideoslots、Mr Vegas、Mega Richesのほか、DBET、Mega Fortune、Kungaslottetを展開している。授賞式は10月1日にリスボンのMEO Arenaで開催され、SBC Summit 2026最終日に合わせて全38部門の表彰が行われる予定だ。

グループCEOのイェスパー・ケルブリンク氏は、今回の3部門ノミネートは事業全体の成長を反映したものだとコメント。最高マーケティング責任者(CMO)のマルコ・トルッコ氏は、Mr Vegasが引き続き勢いを維持し、Mega Richesもサービス開始以来急成長を遂げていると述べた。

Immense Group最高マーケティング責任者 マルコ・トルッコ氏

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