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ミシガン州規制当局、Kalshiとの提携を受けNCPGから脱退

Sudhanshu Ranjan
執筆者 Sudhanshu Ranjan
翻訳者 Hanako Takagi

ミシガン州ゲーミング管理委員会(MGCB)は、Kalshiとの戦略的パートナーシップを締結したことを受け、全米問題ギャンブル協議会(NCPG)の会員資格を終了した。MGCBのエグゼクティブ・ディレクターであるヘンリー・ウィリアムズ氏は、Kalshiの事業活動はミシガン州が掲げる消費者保護および責任あるギャンブルの基準と相容れないとの認識を示した。

この判断は、ミシガン州裁判所が出した仮差止命令(命令)を受けたものであり、この命令では、法的手続きが継続している間、Kalshiに対し州内でスポーツイベント契約を提供することを停止するよう求めている。ミシガン州は、このような状況でNCPGとの関係を維持することは、同州の消費者保護施策に対する国民の信頼を損なうと判断した。

規制当局が会員資格を終了した理由

MGCBは、今回の決定はKalshiが加盟した後もNCPGとの提携を続けることが社会に与えるメッセージを重視した結果だと説明した。MGCBは、Kalshiとの提携に対する異議の中心に「責任あるギャンブル」を据えている。同委員会は一貫して、ギャンブルは投資や資産形成の手段ではなく、娯楽として捉えるべきだと強調してきた。また、消費者の認識についても懸念を示している。予測市場が認可を受けたスポーツブックと同等の安全対策を備えていると消費者が誤解すれば、実際のリスクを過小評価する恐れがあるという。

ウィリアムズ氏は、Kalshiが提供するスポーツイベントに連動した契約は、ミシガン州の見解では無認可のスポーツベッティングに該当すると主張した。また、これらの商品は実質的にベッティングと極めて類似しているにもかかわらず、投資商品として位置付けるべきではないと強調した。

MGCBのNCPG脱退は突然の決定ではなかった。今年初め、MGCBはスポーツ予測市場に対する調査を開始し、消費者保護や法令遵守に関する懸念を表明していた。その後まもなく、州はKalshiを提訴し、訴訟係属中はミシガン州内でスポーツイベント契約を提供することを禁止する仮差止命令を取得した。

こうした状況の中で、NCPGがKalshiの加盟を認めたことはMGCB内部で懸念を招いた。この動きが最終的にMGCBの決断につながり、同委員会は監督当局としての信頼を維持する必要性を理由に、NCPGとの関係を断つことを決めた。

MGCBは、2026年7月1日付でNCPG宛てに送付した書簡の中で、同団体との関係解消を表明するとともに、MGCBに関するすべての記載をNCPGのウェブサイトおよび出版物から削除するよう求めた。

ミシガン州が完全に脱退したことは、NCPGとKalshiの提携が、規制当局がこうした団体に求める基準と整合しないと考えていることを示している。他州が同様の対応を取るかは現時点では不明だが、この決裂は、業界団体が新たな提携関係と規制上の正当性をどのように両立すべきかについて、より広範な議論を引き起こしている。

続く法廷闘争

Kalshiのビジネスモデルに疑問を呈しているのはミシガン州だけではない。一部の地域の規制当局は、スポーツイベント契約が消費者保護、責任あるギャンブル、税収確保を目的として整備された州のライセンス制度を回避しているのではないかと懸念している。

これらの訴訟の結果は、重要な先例となる可能性がある。裁判所は、連邦の商品規制が州のギャンブル規制に優先するのか、それともスポーツ関連の予測市場について州が引き続き管轄権を有するのかを判断することになる。

消費者保護

MGCBは、連邦規制下の予測市場と州認可のスポーツブックとの区別が曖昧になることで、こうした保護制度に対する信頼が損なわれる可能性があると考えている。規制の枠組みは規制当局ごとに異なるため、この分野では十分な透明性が不可欠だ。ミシガン州にとって重要なのは、消費者が従来のスポーツベッティングに類似した商品へ資金を投じる前に、自らに適用される規制や制限について十分な説明を受けることである。

ミシガン州の規制当局によれば、認可制度の外でギャンブル関連サービスを提供することは不公正な競争を生み出し、消費者保護の仕組みを形骸化させるという。認可を受けたスポーツブックは、コンプライアンス、人材育成、責任あるギャンブル施策に多額の投資を行っている。規制当局は、類似商品がこれらの要件を回避できるようになれば、市場全体の健全性が損なわれることを懸念している。

この懸念こそが、ライセンス制度がミシガン州とKalshiとの争いの核心となっている理由である。問題は単なる法的解釈にとどまらず、公平性、監督体制、そして社会からの信頼にも関わっている。

ミシガン州が脱退した直接的な影響の一つは、NCPG年次カンファレンスへのスポンサーシップを取りやめたことだった。このカンファレンスには規制当局、事業者、研究者、支援団体が集まり、知見を共有し、業界基準について議論している。

スポンサーを取り下げたことで、MGCBは資金提供だけでなく象徴的な支援も打ち切った。この決定は、ミシガン州当局との協力やイベント参加にも影響を及ぼす可能性がある。一方で、予測市場や消費者保護に関する同委員会の立場が曖昧になることを避けるための措置であることも明確に示している。

ミシガン州の現在の投資

ミシガン州は2025年、責任あるギャンブル関連プログラムに約1,000万ドルを支出した一方、ゲーミング税および宝くじ税による歳入は17億8,000万ドルに達した。この予算は、治療サービス、教育、ホットライン運営、予防活動など、さまざまな用途に活用されている。しかし、一部の関係者は、この支出額は総歳入と比較すると依然として少ないとの見方を示している。

責任あるギャンブルへの支出拡大を支持する人々は、追加予算によって治療の選択肢を増やし、より効果的な啓発活動や研究、迅速な介入が可能になると主張している。また、オンラインギャンブルがスマートフォンやデジタル機器を通じて拡大する中、予防策もそれに合わせて進化させる必要があることが指摘されている。

依存症科学・政策・研究センター(CASPR)は、2026年版「ギャンブル政策レポートカード」において、ミシガン州にFマイナス評価を与えた。CASPRは、ギャンブルへのクレジットカード利用禁止や、多額の損失後に一定期間プレーを制限するクーリングオフ期間の義務化など、複数の改革案を提言している。

MGCB、NCPG、Kalshiを巡る対立は、米国のギャンブル市場全体で進行しているより大きな潮流を反映している。予測市場は、ギャンブルと金融の従来の境界線に疑問を投げかけ、規制当局や裁判所に定義の見直しを迫っている。裁判所または立法機関が明確な判断を示すまでは、混乱が続く可能性が高い。その間も、各州は独自の規制を維持する一方、予測市場は連邦政府による規制の下に置かれている。

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