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タイで400万人超のZ世代がオンラインギャンブルに流入

Rajashree Seal
執筆者 Rajashree Seal
翻訳者 Hanako Takagi

2026年初頭までに、タイの15歳から25歳のZ世代ユーザー400万人以上がオンラインギャンブルに関与していたことが、タイ情報技術犯罪対策センター(ITCSC)のデータで明らかになった。これは、若年層の間でデジタル賭博プラットフォームの利用が拡大していることへの懸念を浮き彫りにしている。

当局によると、オンラインギャンブルの利用者のかなりの割合が新規のギャンブラーであり、運営事業者はインフルエンサーやライブ配信、ショート動画コンテンツを活用して利用者を獲得しているという。

この調査結果は、2026年6月のFIFAワールドカップを前に、タイ警察が違法オンラインギャンブルネットワークへの取り締まりを強化している中で発表された。大規模なスポーツイベントがオンライン賭博活動をさらに拡大させる可能性が懸念されている。

隠れた広告が若年層を標的に

ITCSCによると、オンラインギャンブル事業者は従来型の広告手法から離れ、潜在顧客へ接触するために隠れた広告手法への依存を強めている。

警察によれば、オンラインギャンブル事業者はインフルエンサー、ライブ配信、ショート動画を通じた隠れた広告へと移行しており、若者や経済的に困窮している人々を主な対象としている。当局は、こうしたキャンペーンがギャンブルを「手っ取り早く富を得る手段」として宣伝していると指摘した。

当局は、このようなプラットフォームが参加者に大きな経済的損失をもたらすことが多く、利用者をより深くギャンブル行動へ引き込むための罠であると警告している。

人気のソーシャルメディア上で若年層がギャンブル関連コンテンツにさらされ続けていることから、この傾向は法執行機関の間で懸念を高めている。

71万7,000件以上のギャンブル関連URLを遮断

タイ情報技術犯罪対策センター副所長兼警察副監察官のトライロン・ピウパン警察中将は、警察がオンラインギャンブル活動に関与する個人への取り締まりを継続していると述べた。

「捜査では、あらゆる形態のオンラインギャンブルを宣伝または推奨したインフルエンサーの逮捕も行われた」と同氏は語った。

2025年10月1日から2026年5月20日までの間に、タイ王国警察および関係機関は、Facebook、Line、TikTokを含むウェブサイトやソーシャルメディアプラットフォーム上の717,425件のURLを遮断した。当局は、捜査と遮断作業を引き続き集中的に進めているとしている。

ギャンブルサイトと関連ネットワークを標的に

情報技術犯罪対策センターは、オンラインギャンブルネットワークに対する取り締まりを継続していると発表した。5月と6月には、捜査データに基づいて309のオンラインギャンブルサイトを対象とし、これらのサイトに関連する広範なネットワークへ捜査を拡大するとしている。

当局によると、一部ではすでに逮捕状が発行されており、容疑者の逮捕も行われている。

ワールドカップ賭博への監視を強化

タイ警察は、2026年6月のFIFAワールドカップを前に、サッカー賭博への対策を特に重視している。

国家警察長官のキトラット・パンペット警察大将は、情報技術犯罪対策センターに対し、大会期間中に若者がオンラインギャンブルへ関与しないよう監視と防止を徹底するよう指示した。また、あらゆる形態のオンラインサッカー賭博に対する取り締まり強化も命じている。

トライロン氏は、警察がすべてのプラットフォーム上のオンラインサッカー賭博に関連するウェブサイトやソーシャルメディアアカウントを調査しており、必要に応じて遮断する準備ができていると述べた。

当局は、大規模スポーツイベントが賭博活動の増加につながる可能性があるとして懸念を示しており、大会開催前の数週間にわたって監視を強化している。

ギャンブルコンテンツ対策に人工知能を活用

テクノロジーは、タイの反ギャンブル戦略においてますます重要な役割を果たしている。トライロン氏によると、当局はオンライン上のギャンブル関連活動を特定するために人工知能(AI)を活用しており、賭博広告や不審なコンテンツをより迅速かつ正確に検出できるようになっている。

この技術により、捜査当局はギャンブル関連サイトの発見、オンライン活動の追跡、宣伝キャンペーンの早期阻止を行うことが可能となっている。

当局は、AIを活用した監視によって、新たに出現するギャンブルプラットフォームや広告キャンペーンへの対応を迅速化し、法執行の効率を向上できると考えている。

犯罪ネットワークは複雑な決済手段を利用

捜査当局はまた、オンラインギャンブル事業者が資金移動のためにますます高度な手法を利用しており、資金追跡が困難になっていると警告している。

警察によると、ギャンブルネットワークは従来の名義貸し口座に依存する段階を超え、法人名義口座、PayPal、国境を越えた仲介口座、暗号資産取引などを利用するようになっている。

こうした決済手段の利用により、違法ギャンブル運営に関連する資金の流れを追跡することが一層難しくなっており、現在進行中の捜査における重要な焦点となっている。

当局は、ギャンブルネットワークの解体に向けた取り組みが、ウェブサイトやソーシャルメディアアカウントだけでなく、賭博活動を支える金融システムにも及んでいると説明した。

精神保健の専門家、保護者に警戒を呼びかけ

タイ保健省精神保健局傘下のラジャヌクル研究所は以前から、ギャンブル依存の兆候について子どもたちを注意深く見守るよう保護者に助言している。同研究所は、ギャンブル依存症が米国の精神医学診断基準において精神疾患として認識されていることを指摘している。

警告サインとしては、嘘をつくこと、借金をすること、学校を欠席すること、学業成績の低下、一人で過ごす時間の増加、社会的孤立、家族や友人との対立などが挙げられる。

精神保健の専門家は、気分の変動といった感情面での兆候にも注目している。若者は勝った後には興奮して陽気に見える一方、負けた後には引きこもりがちになり、孤立したり不機嫌になったりすることがある。

同研究所によると、一部の子どもたちは「いずれ勝てる」「ギャンブルで個人的な問題を解決できる」「いつでもやめられる」といった誤った信念を抱くようになる可能性がある。専門家は、多くの場合、最終的には自制心を失い、悪影響が出ているにもかかわらずギャンブルを続けてしまうと警告している。

タイ保健省精神保健局傘下のラジャヌクル研究所は、保護者に対し、ウェブサイトへのアクセス管理、子どもによるクレジットカード利用の防止、支払い明細の定期確認などを通じてオンラインギャンブルから子どもを守るよう呼びかけている。また、家族が共用する場所にコンピューターを設置すること、ギャンブルについて子どもと率直に話し合うこと、インターネット利用に関する明確なルールを設定することも推奨している。

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