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Amazon、ソーシャルカジノ訴訟で2億ドル超の和解に合意

Sudhanshu Ranjan
執筆者 Sudhanshu Ranjan
翻訳者 Hanako Takagi

Amazonは、Amazon Appstoreで提供されるソーシャルカジノアプリを通じて購入されたバーチャルカジノチップの決済処理に関する集団訴訟で和解することに同意した。この和解案により、消費者は総額2億ドルを超える補償を受けられる可能性がある。一方で、SBCAmericasの報道によると、和解内容ではAmazonではなくアプリ開発会社が財政的責任を負う見込みとなっている。この和解案は、ワシントン州の連邦裁判所による承認が必要となる。

ソーシャルカジノゲームは、一見すると無害に見える。プレイヤーは現金を賞金として受け取ることはできないが、ポーカー、ブラックジャック、ルーレット、スロットなどを続けてプレイするためにバーチャルチップを購入する。ホーン氏は、これらのゲームは運の要素があるゲームを続けるためのチップに現実のお金を費やしていることから、本質的にはギャンブルに当たると主張した。

スティーブン・ホーン氏は2023年11月、Amazonに対する訴訟を提起し、Amazonがソーシャルカジノゲーム内のアプリ内課金における唯一の決済処理業者として機能することで、ワシントン州消費者保護法およびギャンブル関連法に違反し、自身に対する詐欺行為を行ったと主張した。Amazonは当初、不正行為を否定していたが、その後、和解を選択した。

訴状では、Amazonは単にアプリを配信していただけでなく、App Storeを通じたすべての購入を処理し、各取引のおよそ30%を手数料として受け取っていたと主張している。ホーン氏は、これによりAmazonは単なるマーケットプレイスではなく、違法ギャンブルに積極的に関与する当事者になっていたと指摘した。一方、Amazonは、法令遵守の責任は開発会社側にあると反論した。

Amazonが和解に応じた理由

Amazonは裁判で争うのではなく和解を選択したことで、法的責任を認めることは避けられた。和解の利点は、長期化する法廷闘争に伴う負担を回避し、費用を抑え、企業イメージへの悪影響を最小限に抑えられる点にある。同社は世界最大級のオンラインマーケットプレイスを運営しており、金融活動に関して不利な判決が下されれば、さらなる訴訟を招く可能性もあった。

もう一つの懸念は、変化し続ける法的環境である。近年の複数の裁判所判断では、各地でアプリストアや決済処理事業者が、利用者によるバーチャル商品の購入に起因する問題について責任を負う可能性を認める方向へと司法判断が変化しつつあることが示されている。Amazonが勝訴できる可能性が高いと考えていたとしても、訴訟の長期化と費用の増加は避けられなかった。

2億100万ドルの和解案の内訳

今回提案された2億100万ドルの和解は、Amazonが消費者へ直接現金を支払うものではない。代わりに、ソーシャルカジノ開発会社に対する訴訟を通じて補償を行う枠組みが設けられる。

裁判所への提出書類によると、この金額は対象期間中にAmazon App Storeを通じて購入されたバーチャルチップの支出額の約30%に相当する。算定は取引記録と、Amazonが32社の開発会社と締結した契約に基づいている。この仕組みを運営するため、Amazonが契約上有する補償請求権を活用して開発会社から回収を図る「訴訟信託(Litigation Trust)」が設立される。

この方法により、財政的責任はAmazonから開発会社へ移される一方、消費者は損失の補償を受けられる可能性がある。Amazonは、集団訴訟の対象者への通知、請求処理、和解手続きの管理など、事務費用として250万ドルを負担する。

Edelson PC Amazon Social Casino Litigation Trustが、集団訴訟の対象者に代わって開発会社へ補償を請求する法的窓口となる。裁判所が承認すれば、対象者はAmazonに対して直接請求を行わないことに同意する代わりに、AmazonはApp Store契約に基づく補償請求権を信託へ譲渡し、その信託がAmazonへの補償義務を負う開発会社に対して請求を行うことになる。

和解案では、これらの取引を可能にするソフトウェアを開発した32社が特定されている。これらの開発会社とAmazonとの契約には補償条項が含まれており、Amazonが訴訟に巻き込まれた場合には、発生した法的費用を開発会社が補償することが義務付けられていた。

相次ぐ同様の法的問題

ソーシャルカジノゲームを巡る法的問題に直面しているのはAmazonだけではない。Apple、Google、Metaも、それぞれのプラットフォームでギャンブルゲームを提供・促進したとして提訴されている。

特に注目されるのは、2024年にニュージャージー州の住民がApple、Google、および複数のスイープステークスカジノ事業者を相手取って提起した訴訟で、Racketeer Influenced and Corrupt Organizations Act(RICO法)違反が主張されている。原告は、これらのテクノロジー企業がカジノ事業者へゲームソフトウェアや決済基盤を提供し、その運営を支援していたと主張している。被告側はこれを争っているものの、こうした訴訟は、法的責任の対象が開発会社だけでなく、プラットフォーム事業者へも広がりつつあることを示している。

さらに大きな動きとして、米連邦地裁のエドワード・ダビラ判事は、Apple、Google、Metaに対する集団訴訟の却下を認めなかった。これらの訴訟では、各社が利用者をギャンブル関連の被害へさらしたソーシャルカジノプラットフォームから利益を得ていたと主張されている。

Amazonによる今回の和解案は、プラットフォーム上のギャンブルアプリや裁判所が、この種の問題をどのように扱うかを大きく変える可能性を示している。これは、こうしたギャンブルアプリが現金ではなくバーチャルマネーでプレイされることを特徴としているためである。専門家らは、この判断がアプリストアに対し、ギャンブルアプリの監視をより厳格に行うよう促す可能性があると指摘している。ただし、この和解案が発効するには裁判所の承認が必要である。それでも今回の和解案は、企業が「中立的な仲介者」であると主張するだけでは責任を免れなくなる可能性を示唆している。

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