バリーズ(Bally’s)がエヴォーク(Evoke plc)グループ全体の買収に向けた最有力候補として浮上しているとの噂がある。関係筋によれば、同社の戦略的レビューは決定的な局面に入っている。
昨年12月に戦略見直しを開始したエヴォーク(Evoke)は、事業のさまざまな部門に対して複数の関心を集めている。しかし、バリーズ(Bally’s)はグループ全体の買収に前向きである点で優位に立っているとみられる。このアプローチは、複雑な資産分割ではなく、よりシンプルで迅速な取引を望むエヴォークの取締役会の意向に合致しているとされる。
他の入札者は、イタリア事業、英国の店舗網、さらには一部の海外事業など、特定部門の切り出し取得を検討している。これらの選択肢も引き続き残されているが、全体売却であれば長期化する交渉や事業分割をめぐる不確実性を回避できる。
この動きは、バリーズ(Bally’s)の最近の戦略とも一致している。同社は英国および欧州全体での規模拡大を目指しており、規制変更が競争環境を再編しつつある中で、その動きを加速させている。
欧州市場での拡大を狙う動き
この取引が成立すれば、バリーズ(Bally’s)の欧州におけるBtoC型ギャンブル事業の地位は大きく向上する。エヴォーク(Evoke)のポートフォリオには、ウィリアム・ヒル(William Hill)の実店舗網などの著名な資産が含まれており、オンライン事業もGamesys傘下の既存デジタルブランドと相乗効果を生むと見られる。これにより、オンラインと実店舗の双方で規模と多様性が確保される。
最終入札は近日中に提出される見込みであり、その後エヴォークの取締役会は取引を進めるか、提示条件が期待に届かない場合はレビューを延長するかの判断を迫られる。バリーズ(Bally’s)は全体買収を志向しているとされる一方、他の関心企業はイタリア事業、英国の店舗事業、その他海外資産など特定部門に対する個別入札を検討している。
このプロセスはエヴォーク(Evoke)の財務状況にも影響されている。同社は約18億ポンド(約23億ドル)の純負債を抱え、レバレッジはEBITDAの約5倍と見積もられている。この負担の軽減は、いかなる取引においても重要な論点となる見通しだ。市場では、企業価値は約14億~16億ポンド(約18億~20億ドル)と見積もられており、負債の完全返済は難しく、債権者が一定の譲歩を迫られる可能性があるとみられている。
2025年度通期決算の発表延期
エヴォーク(Evoke)が2025年度通期決算の発表を4月下旬まで延期したことで、業界内の憶測はさらに強まった。同社は戦略レビューが継続中であることを理由としており、この延期は交渉が重要かつ敏感な段階にあることを示すものと広く受け止められている。
また、英国における規制強化も見通しに影響を与えている。オンラインカジノ事業に適用されるリモート・ゲーミング税(Remote Gaming Duty)の大幅な引き上げが予定されており、業界全体の利益率を圧迫すると予想されている。このため、英国市場への依存度は同グループの将来性を評価する上で重要な要素となっている。
もし合意に至らなければ、別の展開も考えられる。債権者がより強い影響力を行使し、再編や分割売却を迫る可能性がある。ただし、その場合、すべての資産が同等の収益性を持つわけではないため、全体としてのリターンは低下するリスクがある。
例えばイタリア事業のように参入障壁の高さから価値が高いと見られる部門がある一方で、競争激化や消費者動向の変化により近年苦戦している部門も存在する。現時点では、次の入札ラウンドと、バリーズ(Bally’s)が初期の優位性を実際の取引成立へとつなげられるかどうかに注目が集まっている。
メキシコシティ(Mexico City)で新たな動きが始まる。SiGMA北アメリカ(SiGMA North America)は2026年9月1日から3日までメキシコシティで開催される。参加者4,000人、3日間にわたる商談、洞察、スタートアップの活性化が見込まれる。スペイン語圏市場における重要な舞台であり、先頭に立って参加登録を行おう。



