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Kalshi、コネチカット州規制当局への差し止め命令を求め提訴

Sudhanshu Ranjan
執筆者 Sudhanshu Ranjan
翻訳者 Hanako Takagi

コネチカット州消費者保護局(DCP)は 12 月 2 日、Robinhood、Kalshi、Crypto.com に停止命令書(cease-and-desist letter)を送付した。DCP は、これらの事業者が州民に提供していたスポーツ関連のイベント契約が州法上のゲーミング規制に違反し、無許可のスポーツベッティングに該当すると指摘した。これに対し Kalshi は翌日にコネチカット連邦地方裁判所へ提訴し、命令の執行を差し止める仮差し止め(injunction)を求めた。現時点で Crypto.com と Robinhood は同様の法的措置を講じていない。

停止命令書の内容

コネチカット州ではスポーツベッティングの提供に州のライセンスが必要とされる。DCP は、Robinhood、Kalshi、Crypto.com が必要なライセンスを保有しておらず、そのため州民に提供されているスポーツ関連イベント市場は州法で認められないものであると説明した。また、スポーツベッティングは 21 歳以上の個人に制限されている点も強調した。

DCP によれば、スポーツの結果に基づく契約は、プラットフォーム側の呼称にかかわらず「価値を結果に賭ける」ものであり、州法上の「賭博」に該当するという。ユーザーがスポーツ結果に対して価値をリスクにさらす仕組みである以上、それはスポーツベッティングとみなされ、ライセンス取得と遵守が求められる。さらに、問題となった契約は若年層保護のために設けられた安全策とも矛盾していると指摘された。仮にライセンスが可能であっても、年齢制限など複数の規則に抵触するとしている。

Kalshi の即時の法的対応

Kalshi は停止命令書を受け取った翌日、コネチカット州の連邦裁判所に提訴し、審理中の州による執行を止める仮差し止め命令を求めた。仮差し止めが認められれば、コネチカット州は判決が出るまで命令を執行できなくなり、Kalshi は州内での運営を継続できる。一方、仮差し止めが得られなければ、Kalshi はスポーツ市場の提供停止またはアクセス制限を迫られる可能性がある。訴状は一般公開されていないが、米国のゲーミング・スポーツベッティング法専門弁護士 Daniel Wallach 氏が LinkedIn で最初に報じた。

文書送付時点で提訴したのは Kalshi のみであり、Robinhood と Crypto.com はまだ法的措置を取っていない。両者は、コンプライアンス対応、ジオフェンシング、商品の変更、協議、訴訟などさまざまな選択肢を検討している可能性がある。対応は、各社のサービス内容や規制リスク、許容度によって異なるだろう。

CEA と州ゲーミング法の対立

Kalshi は、連邦商品取引法(CEA)が州のゲーミング法に優先すると主張している。CFTC(米商品先物取引委員会)により規制される取引所で上場されるイベント契約は、連邦のコモディティ取引枠組みに属するため、州の賭博規制は適用されないという立場だ。Kalshi は、CFTC がイベント契約の上場、取引、清算に対する唯一の権限を持つと強調しており、CFTC の規制下にある商品を州がギャンブルと分類してアクセスを妨げるべきではないとしている。

一方で、コネチカット州は賭博を「偶然に左右される結果に価値を賭ける行為」と広く定義しており、スポーツベッティングについても別途規制する。DCP は今回の契約をスポーツベッティングに分類し、州のライセンスが必要だとした。

Kalshi の主張

Kalshi は、コネチカット州の広い賭博定義がスポーツ以外のイベント、たとえば選挙、市場データ、その他の非スポーツイベントにも及ぶ可能性があると主張している。マサチューセッツ州でも同様の議論を展開しており、法律にある「その他のイベント」という文言がスポーツ以外の契約にも広く適用され、より多くの市場が排除される恐れがあると警告している。これをコネチカットにも適用すれば、解釈次第で影響範囲が大きく広がることになる。

規制当局がスポーツ市場に焦点を当てていても、プラットフォーム側は不確実性を避けるため、州全体へのアクセス制限を選ぶことがある。その結果、非スポーツ市場のユーザーも影響を受け、法律が不明確な場合は企業が過剰なコンプライアンス対応を取ることにつながる。

想定される結果

仮差し止めが認められれば、Kalshi は審理中もコネチカット州での運営を続けられ、他のプラットフォームも同様の主張を検討する可能性がある。一方、仮差し止めが却下されれば、各社はコネチカット州ユーザー向けのスポーツ関連イベント契約を停止または撤退する可能性が高い。これは他州にも同様の措置を促す可能性がある。

協議による妥結としては、厳格な年齢制限や開示を設ける代わりに非スポーツ市場のみを認め、スポーツ市場はライセンスがない限り提供不可とする案も考えられる。いずれにせよ、他州の規制当局はコネチカット州の判断を参考にし、似た対応をとるか、調整を加えることが予想される。

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