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ArenaPlus、プレイヤー数減少の中でNBA形式のトーナメント予想を導入

Ansh Pandey
執筆者 Ansh Pandey
翻訳者 Hanako Takagi

フィリピン(Philippines)を拠点とするスポーツブックプラットフォーム「ArenaPlus」は、DigiPlus Interactive Corpのもとで、米国型のバスケットボール・トーナメントのブラケットゲームを国内市場に導入しました。この取り組みは、新規ユーザーの獲得および既存プレイヤーの定着率向上を目的としたものであり、同国のスポーツベッティング市場におけるエンゲージメント拡大戦略の一環とされています。

DigiPlusの発表によると、この施策では予測型チャレンジが導入され、新規参加者の獲得と既存ユーザーの関与深化を図ります。エンターテインメントとインタラクティブな競争を組み合わせることで、ArenaPlusのフィリピンオンラインスポーツブック市場における地位強化を目指しています。

また、米国スポーツで一般的なシングルエリミネーション方式をモデルにしたローカライズ版ブラケットゲームも含まれています。参加者はトーナメントの「ツリー」形式で勝敗を予測し、正解すれば次のラウンドへ進む仕組みです。ArenaPlusの責任者であるエリック・スー(Erick Su)氏は、このNBAに着想を得た形式が、フィリピンで非常に人気の高いバスケットボールファンの共感を呼ぶよう設計されていると述べています。

無料プレイ型プラットフォーム

このゲームは無料でプレイ可能であり、ユーザーは費用をかけずに参加できます。同社はすでに電子本人確認(eKYC)を導入しており、日次プレイ制限や損失上限など、プレイヤーが自身の活動を管理できる機能も提供しています。これにより、安全かつ責任ある参加環境の維持を図っています。

今回の導入は、フィリピンのオンラインゲーミング市場が減速している中で行われました。Blask Indexによると、市場全体およびArenaPlusの利用者数はいずれも減少しており、エンゲージメントは2025年12月の9,303万から2026年3月には8,980万へと低下しています。

ArenaPlus単体でも同様の傾向が見られ、2025年12月の394万から2026年2月には331万へと減少しており、エンゲージメント強化施策の必要性が浮き彫りとなっています。

なぜバスケットボールなのか

フィリピンではバスケットボールが非常に人気の高いスポーツであり、スポーツブック施策の中心とするのは自然な選択です。Asia Sport Techの推計によれば、同国は人口1億1,000万人超、平均年齢25歳未満という若年層中心の市場で、スポーツやeスポーツをオンラインで視聴・参加するユーザー層が厚いとされています。その中でもバスケットボールは突出しており、国民の75%以上がファンで、約3人に1人が実際にプレイしています。

フィリピン・バスケットボール協会(Philippine Basketball Association:PBA)および全米バスケットボール協会(National Basketball Association:NBA)は、いずれも現地の視聴者やベッターから大きな関心を集めています。試合数の多さ、ライブベッティングの機会、スプレッド、トータル、プロップ、パーレーなど多様な賭け市場が提供されていることから、バスケットボールはフィリピンのオンラインベッティング市場における主要カテゴリーとなっています。

同社は今回の施策をマーケティングおよびエンゲージメント向上の両面でのツールと位置付けています。アナリストは、このブラケットゲーム形式が国際的なスポーツ文化を取り入れたローカル市場向けの革新的な試みであると評価しています。

DigiPlusはこれまでに、フィリピンにおける消費者保護法制の策定支援を目的とした技術作業部会にも参加しています。専門家によれば、今回の予測型キャンペーンは、エンターテインメントと責任あるゲーミングの両立を図り、ユーザーの信頼構築と規制下での持続的成長を支える狙いがあるとされています。

2026年第1四半期にフィリピンのオンラインスポーツブックおよびギャンブル市場が縮小する中、インタラクティブなコンテンツ、文化的適合性、明確な規制対応を組み合わせることが、事業者にとって競争力維持の鍵になると指摘されています。

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