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ブラジル、ワールドカップ期間中のオンラインベッティングが約300%増加

Julia Moura
執筆者 Julia Moura
翻訳者 Hanako Takagi

FIFAワールドカップは、ブラジルで規制されたベッティング市場の導入後、初めて開催された大規模スポーツイベントとなり、スポーツがブラジル文化にいかに深く根付いているかを改めて示した。金融インテリジェンス・プラットフォームのKlaviが公表したデータによると、ブラジル人によるベット件数は、大会開幕前の5月と比べて約300%増加した。しかし、この大幅な伸びにもかかわらず、結果は大会前に予測されていた水準には及ばなかった。

大会期間中、Klaviは匿名化されたOpen Financeデータを活用し、ベッティング事業者への入金額を追跡する指標「Placar das Bets」を通じて金融活動を分析した。同社によると、分析対象となったユーザーは、ワールドカップ期間中に総額9億9,210万レアル(約1億9,491万米ドル)を入金した。

この調査は、Open Financeを通じて金融情報の共有を許可した約120万人分の匿名化データに基づいている。同社によると、調査対象ユーザーの39.4%がワールドカップ期間中に少なくとも1回ベッティングプラットフォームへ入金しており、金融活動全体では男性が最も大きな割合を占めた。

このデータは消費者行動を測定する上で有用だが、重要な制約もある。調査ではベッティング事業者へ送金された金額のみを記録しており、その資金のうちどれだけが配当金としてユーザーへ払い戻されたかは把握できない。また、資金がワールドカップ関連ベット、オンラインカジノ、オンラインスロット、あるいは同時期に開催されていたその他のスポーツイベントのどれに使われたのかも特定できない。

この点は、ワールドカップ期間中も他の大会が継続して開催されていたため重要である。ブラジルのセリエB選手権をはじめとする国内大会や複数の海外リーグも開催されており、ワールドカップの試合以外にも多くのベッティング機会が存在していた。

ベッティング活動はキックオフ直前に集中

大会期間中に公表された別の調査では、ベッターは一貫した行動パターンを示し、金融活動の大半が試合開始直前に集中していたことが明らかになった。規制市場向け決済ソリューションを提供するフィンテック企業Pay4Funによると、ブラジル代表戦では試合開始前1時間の取引件数が、試合中と比較して最大180%増加した。

最も大きな伸びを記録したのはブラジル対モロッコ戦で、キックオフ前1時間の金融活動は試合中より181%多かった。ブラジル対スコットランド戦でも同様に179%の増加を記録した。この傾向は他国代表の試合でも確認されている。

  • ポルトガル対ウズベキスタン:97%増
  • アルゼンチン対アルジェリア:87%増
  • スペイン対カーボベルデ:およそ78%増
  • スペイン対サウジアラビア:79%増
  • フランス対イラク:60%増

Pay4Funによると、このデータは、多くの利用者がチームのスターティングメンバーが発表され、ベッティング市場が最も活発になるキックオフ直前に入金とベットを確定させる傾向があることを示している。

この行動は、スポーツベッティングの伝統的な特徴を反映したものでもある。試合開始が近づくにつれ、試合結果や総得点数、選手のパフォーマンスなどに関する市場への需要が高まり、ベッティングプラットフォーム全体の取引量が増加する。

平均入金額も増加

ベット件数の増加に加え、ユーザー1人当たりの平均入金額も上昇した。Klaviの暫定データによると、平均入金額はワールドカップ前の188レアル(約36.94米ドル)から、大会期間中には245.05レアル(約48.14米ドル)へ増加した。ブラジル代表戦を控えた数日間には、一時的に平均400レアル(約78.59米ドル)を超え、重要な試合に向けてより高額の入金を行う利用者が増えたことが示唆されている。しかし、ブラジル代表の敗退後はこの勢いが鈍化し、スペイン対アルゼンチンの決勝戦では平均入金額は172レアル(約33.79米ドル)まで低下した。

それでも業界関係者によると、最も大きな伸びが見られたのは個々の入金額ではなく取引件数だった。つまり、入金する人の数が増加した一方で、1回当たりの入金額は比較的安定していたという。

ワールドカップが市場を押し上げるも予測には届かず

大会開幕前、市場の期待はさらに高かった。6月にはH2 Gambling CapitalのCEOであるエド・バーキン氏が、FIFAワールドカップによってブラジル市場で事業を展開する事業者への追加入金額は200億〜250億レアル(約39億3,000万〜49億1,000万米ドル)に達すると予測していた。この見通しは、国際的な大型スポーツイベントで見られた成長と、ブラジルの規制市場の定着を根拠としていた。

しかし大会終了後、バーキン氏は実際の結果は当初予測を「やや」下回ったと評価した。その要因として、ブラジル代表の早期敗退に加え、大会期間中にベッティング広告を巡る社会的議論が急速に高まり、新たな規制強化を求める議論が活発化したことを挙げている。

ワールドカップ期間中の実績は期待を下回ったものの、2025年1月にブラジル市場の規制が始まって以降、ベッティング業界は引き続き力強い成長を続けている。ブラジル紙『Folha de S.Paulo』が以前公表したデータによると、2026年初頭の認可事業者の売上高は前年同期比でほぼ倍増し、税収も大幅に増加した。

ブラジル連邦政府も消費者保護策を強化している。ワールドカップ期間中には、賞品・ベッティング事務局(SPA)がベッティング広告に関する新たな規則を導入し、ギャンブルのリスク警告表示を義務化するとともに、事業者やインフルエンサー、広告キャンペーン関係者の責任を強化した。

この記事は、2026年7月21日にポルトガル語版SiGMA Newsで初めて掲載された。

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