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Gambling.com Group、2026年見通しを引き下げ

Julia Moura
執筆者 Julia Moura
翻訳者 Hanako Takagi

Gambling.com Group、2026年第1四半期は売上ほぼ横ばいも、欧州の規制圧力、検索エンジンの仕組み変更、トラフィック分散および人工知能関連コストの増加により、利益・利益率・キャッシュ創出が大幅に悪化した。同時に同社は、AI主導の大規模な組織再編を発表し、従業員の約25%削減と年間1,300万ドルのコスト削減を見込んでいる。

ナスダック上場の同社は14日木曜日に決算を発表した。同グループはオンラインベッティングおよびファンタジースポーツ市場向けにマーケティングおよびテクノロジーサービスを提供しており、Gambling.com、Bookies.com、Casinos.com、OddsJam、OpticOdds、RotoWireなどのブランドを運営している。

四半期業績は、同社の2つの事業の対照的な動きを示した。スポーツデータ事業は急成長を続けた一方で、従来型のマーケティング事業は英国やフィンランドといった主要市場で圧力を受けた。

Gambling.com Groupの四半期売上高は、2026年3月31日終了期間で4,040万ドルとなり、前年同期の4,060万ドルからほぼ横ばいだった。ただし為替一定ベースでは11%減少している。

売上が安定する一方で、収益性指標は大幅に悪化した。同社は株主帰属の純損失120万ドルを計上し、2025年第1四半期の1,120万ドルの利益から赤字に転落した。希薄化後EPSは0.31ドルの利益から0.03ドルの損失へと悪化している。

純利益率は28%からマイナス3%へ低下。調整後EBITDAは43%減の900万ドルとなり、前年の1,590万ドルから大きく減少した。EBITDAマージンも39%から22%へ低下している。為替一定ベースではEBITDAは49%減となった。

営業キャッシュフローは89%減の91万4,000ドルへ急減し、調整後フリーキャッシュフローも62%減の390万ドルとなった。

同社は、こうした悪化の一因として、過去の買収関連の特別支払い、OddsJam買収に伴うボーナス、そしてトラフィック分散戦略への投資増加を挙げている。

スポーツデータが成長を継続する一方で、マーケティングは減速

スポーツデータ部門は当四半期における同社の主要な成長ドライバーとなった。同部門の売上は前年比13%増の1,120万ドルとなり、主にOpticOddsの法人向け販売拡大が寄与した。

一方、マーケティング部門の売上は5%減の2,920万ドルとなった。同社はこの減少について、オーガニック検索エンジンの変化や欧州主要市場における新たな規制圧力の影響によるものだと説明している。

減速にもかかわらず、Gambling.com Groupは当四半期に14万人の新規入金顧客を獲得しており、2025年第1四半期の13万8,000人をわずかに上回った。

これらの数値は、事業構成の緩やかな変化も示している。データ部門は全体売上の28%を占め、前年の24%から上昇した。一方でマーケティングは76%から72%へ低下している。

収益化セグメント別では、パフォーマンスマーケティングが2,550万ドルと前年の2,570万ドルからほぼ横ばいだった。サブスクリプション収益は1,120万ドルへ増加し、広告およびその他収益は25%減の370万ドルで四半期を終えた。

同社によれば、マーケティング収益にはCPA契約、レベニューシェア、ハイブリッドモデル、レクリエーションイベント向けチケットサービスが含まれる。一方でデータ収益は、アナリティクス、配信、スポーツデータサービスに関連する法人・個人向けサブスクリプションから構成される。

北米が成長し、欧州は後退

今回の決算は、同グループの事業における地理的な構造変化を明確に示した。北米の重要性はさらに高まり、全体売上の66%を占めた。同地域の売上は26%増加し、2025年第1四半期の2,100万ドルから2,650万ドルへと拡大した。

一方で英国およびアイルランドは縮小し、売上は30%減の780万ドルとなった。その他の欧州も27%減の430万ドル、その他地域は32%減の180万ドルとなり、四半期を終えた。

同社は英国を事業における主要な圧力要因の一つとして認識している。会社によれば、同国における想定以上のゲーム税引き上げがプレイヤーの支出および取引量を押し下げている。またフィンランドでは、新たな規制ルールがアフィリエイトマーケティングのパフォーマンスに直接的な影響を与えていると述べている。

カジノ収益は減少、スポーツがシェアを拡大

製品セグメント別では、カジノ関連収益が12%減少し、当四半期は2,160万ドルで終了した。前年同期は2,460万ドルだった。

一方でスポーツ分野は8%増加し、前年の1,540万ドルから1,660万ドルへと拡大した。「その他」カテゴリは当四半期で最も高い成長率を記録し、売上は67万5,000ドルから230万ドルへと234%増加した。

これらの数値は、同社がオンラインカジノに依存したオーガニックトラフィック構造からの脱却を進め、スポーツデータおよびサブスクリプション製品へのエクスポージャーを高めようとしていることを反映している。

AIとトラフィック分散によりコスト増加

売上は安定していたものの、当四半期はコストが大幅に増加した。売上原価は前年同期比171%増となり、220万ドルから610万ドルへ拡大した。為替一定ベースでは142%増である。同社によれば、この増加は主にマーケティング部門におけるトラフィック分散戦略に関連するコストを反映している。売上総利益は11%減少し、当四半期は3,440万ドルで終了した。為替一定ベースでは20%減少している。

販売およびマーケティング費用は7%増の1,620万ドル、テクノロジー費用は28%増の670万ドル、一般管理費は6%増の820万ドルとなった。同社はこれらの費用増加について、AI利用に関連するサブスクリプション費用の増加およびトラフィック分散戦略に関連した外部マーケティング支出の増加が主因であると説明している。

償却費やOddsJam買収関連ボーナス、その他一時的費用を含む総営業費用は3,110万ドルに達し、前年の2,840万ドルから増加した。これらの項目を除いたベースでは、費用は12%増の2,820万ドルとなっている。

AI主導の再編計画、従業員25%削減へ

Gambling.com Groupは本報告書の中で、人工知能を中心とした構造的変革を発表した。暫定CEO兼共同創業者のケビン・マクリスティル氏は、AIを組織運営の「基盤レイヤー」として採用すると述べている。これにより、より少人数かつ柔軟なチーム体制でプロダクトおよびマーケティングのイノベーションを加速できるとしている。

同社によれば、新体制により従業員の約25%削減と年間1,300万ドルのコスト削減が見込まれている。このうち約半分は2026年後半から効果が現れる見通しである。「我々はAIをワークフローに統合し、組織全体の運営方法の基盤レイヤーとして迅速に導入している」と同氏は述べた。

またCFOのエリアス・マーク氏は、同社が引き続き十分なキャッシュフローを生み出し、レバレッジの削減と新規プロダクトへの投資を継続できると説明している。

2026年見通しを下方修正

同社は通期見通しを修正し、2026年の売上高を1億6,500万〜1億7,000万ドル、調整後EBITDAを4,500万〜5,000万ドルと予想している。今回の見通しには以下の要素が織り込まれている。

  • スポーツデータサービスによる成長
  • サブスクリプション型収益の継続的な拡大
  • オーガニックトラフィックに関する課題の継続
  • 英国およびフィンランドにおける規制の影響
  • マーケティング多角化への投資
  • スポーツデータ製品への新規投資
  • 2026年後半に予定される新製品の投入
  • 下期における大幅なマージン改善
  • 年間平均為替レート1ユーロ=1.17ドルの想定

現金ポジションの減少と高水準の負債維持

バランスシートによると、Gambling.com Groupの3月末時点の現金および現金同等物は840万ドルとなり、2025年末の1,580万ドルを下回った。売掛金は2,840万ドルに増加し、前年末の2,650万ドルから上昇している。有形・無形資産は引き続き高水準の2億4,140万ドルを維持した。株主資本は四半期末時点で1億710万ドルとなっている。

負債側では、同社は1億640万ドルの長期借入金に加え、短期債務および未払利息として1,010万ドルを計上した。Wells Fargoのクレジットファシリティに関連する負債総額は1億2,130万ドルに達している。当四半期中には280万ドルの返済が行われた。

キャッシュフローはOddsJam関連支払いの影響を反映

営業キャッシュフローは、OddsJam買収に関連する一連の支払いの影響を受けた。同社は取引関連ボーナスとして240万ドルを支払い、企業結合に関連する繰延支払いとして220万ドルを計上した。開発投資も増加している。

資本化された開発費は82万7,000ドルから130万ドルへと増加した。財務キャッシュフローは、借入返済、利息支払い、リース債務の影響により510万ドルのマイナスとなった。同社は当四半期中に自社株買いは実施しなかったが、現行の自社株買い枠として1,440万ドルが残っていると説明している。

年初は業績が弱含みであったものの、Gambling.com Groupはスポーツデータ事業の拡大、マーケティング事業の多角化、そしてAI主導のコスト削減の組み合わせにより、2026年後半には成長回復と利益率改善が見込まれるとしている。

この記事は2026年5月20日にポルトガル語で初出された。

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