マカオ特別行政区政府は、長年にわたる旧法を近代化し、ギャンブル広告に関連する社会的な害を軽減することを目的に、あらゆる形態のギャンブル関連広告を包括的に禁止する提案を行っています。
2025年7月3日から、マカオの「広告活動法」改正案に関するパブリックコメント(意見募集)が開始されており、同市の経済環境の変化やデジタルメディアの台頭に対応した新たな規制を求めています。
経済技術開発局は、現在の広告法が施行されてから30年以上が経過し、現代のビジネス慣行や技術の発展に合わなくなっていると説明。今回の改正は、特にギャンブルに関連する社会問題に対応し、広告慣行を時代に合わせることを目的としています。
マカオは優先順位の見直しをする必要があるのか
政府の提案によれば、改正案ではギャンブル促進に関するあらゆる広告が一斉に禁止されます。これには、ギャンブル機器やギャンブルを連想させる映像、ギャンブルの技術やオッズに関する情報提供、報酬を得る条件としてギャンブル参加を促す内容などが含まれます。
「ギャンブル関連広告」の定義も拡大され、たとえギャンブルという言葉を明示していなくても、ギャンブル道具やシーン、連想させるものを含む資料が対象になります。マカオは経済の多角化を目指しており、オンライン・対面問わずギャンブルを促す内容も禁止の対象となります。
ただし、具体例や詳細なガイドラインは示されておらず、どの表現が違反となるかはまだ曖昧な部分が残っています。例えば、ギャンブルを直接的に示さないゲームをテーマにした映像や宣伝文句が禁止対象になるかは不明です。
30日間の意見募集後に最終決定
意見募集期間は2025年7月4日から8月2日までの30日間で、一般市民や企業、業界関係者が意見を提出できます。提出された意見を踏まえて当局が最終決定を下す予定です。
マカオではすでにギャンブル広告に一定の規制があり、現状ではカジノの指定エリア内でのギャンブル関連の宣伝は許可されています。
世界最大のギャンブル拠点であるマカオは、経済的なギャンブル依存と責任ある規制の強化という二律背反の課題に直面しています。このパブリックコメントの結果は、地域におけるギャンブル広告の取り扱いに大きな転換点となる可能性があります。




