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PAGCORの2025年収益、陸上カジノの不振で5%減

Jenny Ortiz-Bolivar
翻訳者 Hanako Takagi

フィリピン娯楽賭博公社(PAGCOR)は、2025年の総収入が1,060億3,000万ペソ(約18億ドル)となり、前年の1,117億2,000万ペソ(約19億ドル)から5.09%減少したと発表した。

PAGCORの通期財務報告書によると、ゲーミング事業からの収入は951億5,000万ペソ(約16億1,000万ドル)で、2024年の975億3,000万ペソ(約16億5,000万ドル)から減少した。利息収入や手数料などを含むその他の収入は、108億8,000万ペソ(約1億8,500万ドル)を計上した。

(出典:PAGCOR)

陸上カジノは前年割れ

PAGCORのアレハンドロ・テンコ会長兼CEOは、PAGCOR直営カジノの収入が前年同期比18.12%減の103億8,000万ペソ(約1億7,600万ドル)に落ち込んだと述べた。認可カジノも収益が減少し、314億4,000万ペソ(約5億3,400万ドル)と、2024年比で4.93%減となった。

テンコ氏は、この減少の背景として消費者嗜好の変化を挙げた。「陸上カジノ収入の減少は、より多くの顧客がデジタルおよびオンラインのゲーミングプラットフォームを選択するようになった、プレイヤー行動の緩やかな変化によるものだ」と述べた。

さらに同氏は、「この変化は、プレイヤーがオンラインゲーミング商品とどのように関わっているかに規制当局が追随する必要性を示している」と付け加えた。

デジタル・オンラインゲーミングが収入の過半を牽引

2025年、電子・オンラインゲーミングはPAGCORのゲーミング収入の最大の柱となった。eゲーム、eビンゴ、ビンゴ受託事業者からの合計収入は533億3,000万ペソ(約9億500万ドル)に達し、ゲーミング収入全体の過半を占めた。

この分野は前年同期比9.30%成長し、陸上カジノ収益の落ち込みを緩和し、全体のゲーミング収入の安定に寄与した。

テンコ氏は、同分野の拡大を受けて規制手法を調整してきたと説明した。「デジタルゲーミングの成長が続く中で、PAGCORはプレイヤー保護、透明性の促進、そしてオンラインゲーミングが安全かつ適切に規制された環境で運営されることを確保するため、規制の強化を実施してきた」と述べた。

また、オンライン参加の増加に伴い、責任あるゲーミングを支えるための安全策の強化に注力していると付け加えた。

オフショアゲーミング撤退が総額に影響

総ゲーミング収入の前年割れには、2025年にオフショアゲーミング収入がなくなったことも影響した。オフショアゲーミングは2024年に約30億ペソ(約5,100万ドル)を計上していたが、政府による同分野の禁止措置により、PAGCORの収入構成から外れた。

厳格化するiGaming規制が業界再編とコンプライアンスを促進

オフショアゲーミング禁止と並行して、国内オンラインゲーミング分野は規制移行期に入っている。新たなライセンス制度、コンプライアンスコストの上昇、運営要件の更新により、事業者は規模やビジネスモデルの見直しを迫られている。

SiGMAニュースのインタビューで、業界関係者は、小規模または単一サービスの事業者に対する圧力が高まっており、合併や戦略的再編が新たな規制基準を満たす手段として重視されつつあると指摘している。

収入減少にもかかわらず純利益は増加

総収入が減少した一方で、PAGCORの2025年の純利益は174億7,000万ペソ(約2億9,600万ドル)と、2024年の167億7,000万ペソ(約2億8,500万ドル)から4.18%増加した。国家建設への総拠出額は669億5,000万ペソ(約11億3,000万ドル)で、前年の682億1,000万ペソ(約11億5,000万ドル)をやや下回った。

政府および公共プログラムへの拠出

(出典:PAGCOR)

PAGCORのプレスリリースによると、最大の拠出先は国庫で、政府取り分50%として451億9,000万ペソ(約7億6,700万ドル)が納付された。この中には、危険薬物委員会への年間6,000万ペソ(約100万ドル)の拠出が含まれている。

また、内国歳入庁に対して、フランチャイズ税として47億6,000万ペソ(約8,100万ドル)、法人所得税として9億700万ペソ(約1,500万ドル)を納付した。

そのほか、フィリピンスポーツ委員会への22億6,000万ペソ(約3,800万ドル)、国際大会でメダルを獲得した選手やコーチへの奨励金として9,508万ペソ(約160万ドル)が割り当てられた。

さらに、PAGCORは、フィリピン国内の社会・市民プログラム支援として127億7,000万ペソ(約2億1,700万ドル)を拠出しており、大統領府関連の取り組みも含まれている。

このほかの法定受益者として、カジノ・フィリピーノ支店を受け入れている地方自治体に6億7,810万ペソ(約1,150万ドル)、司法省の請求委員会に1億2,398万ペソ(約210万ドル)、再生可能エネルギー信託基金に1億6,989万ペソ(約290万ドル)が配分された。

アジアを代表する業界の重鎮が、2026年6月1日から3日にマニラに集結する。PAGCORの後援のもと、1万6,000人の参加者を擁するSiGMAアジアは、業界の流れを左右する影響力を二層にわたって提供する。この地域に本気で向き合うなら、ここがその場だ。