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漫画のウサギが一線を越える:ASAの裁定によりPlay'n GOの広告が規制違反で禁止に

David Gravel
執筆者 David Gravel
翻訳者 Hanako Takagi

最新の執行措置として、英国の広告基準局(ASA)はPlay’n GO Malta Ltdに対して正式な裁定を下しました。Play’n GOに対するASAの裁定では、3つのバナー広告がギャンブル広告規制に違反していると判断されました。理由は、子ども向けのようなアニメ調のビジュアルと不十分な年齢ターゲティングです。これらには、スーパーヒーロー風のイースターバニー、アニメのプリンセス、ロボットDJなどが含まれており、いずれも子どもが利用するプラットフォームに表示されていました。

この裁定(2025年7月16日公表)は、18歳未満をターゲットにしたり魅了することを禁じるCAPコードの規則16.1および16.3.12の違反を指摘しています。ASAは、18+マークや責任あるギャンブルのロゴが表示されていたとしても、十分な保護措置とは言えないと判断しました。

ASAの裁定によれば、スーパーヒーロー風のウサギやカラフルなプリンセスといったアニメキャラクターの使用は、子どもたちにギャンブルを「当たり前」のものと感じさせるリスクがあります。Play’n GOは「大人向けの思考を要するゲームである」と主張しましたが、ASAはゲームの複雑さではなく、あくまでビジュアル面での魅力を重視しました。

ASAによるアニメ広告への監視が強化

事業者にとって、今回のPlay’n GOへの裁定はより広い取り締まりの一環を示しています。Sky Vegas、Betfred、SkillOnNetなども近年、子ども向け娯楽に近すぎると判断されたクリエイティブでASAの裁定を受けています。マスコットキャラクター、YouTube向けアニメ、絵文字を多用したプロモーションなど、こうしたフォーマットはもはや「安全」ではありません。

商業面での影響も即座に表れます。キャンペーンの停止、B2Bパートナーとの関係悪化、アフィリエイトや規制当局からの監視強化などです。最近ではASAがサードパーティ制作物やキャンペーン経路(ファネル)まで監視を拡大しており、アフィリエイトも事業者と同等の基準を守ることが求められています。

この違反は、国際市場で成長を続けるPlay’n GOにとっても負担となります。同社は2025年6月30日、南アフリカのGoldrush Groupと提携し、全ポートフォリオを展開するなど拡大を進めています。しかし、新市場への進出は規制当局からの厳しい監視も伴うため、今後は一層のコンプライアンス遵守が重要になります。

Play’n GOの年齢ターゲティング戦略の課題も露呈

ASAは、18+マークや責任あるギャンブルメッセージがあったとしても、子どもが閲覧する可能性が高い場所に広告が表示されたと指摘しました。Play’n GOはAdrollを利用したプログラマティック広告で、自己申告の年齢、クッキーによるリターゲティング、ユーザーの行動をもとにしたルックアライク(類似オーディエンス)モデルを組み合わせていましたが、未成年を確実に除外することはできませんでした。

英国の広告規制は明確で、ギャンブル委員会のガイダンスでも、未成年の文化に響くコンテンツや、偶発的に子どもに露出するリスクを避けるよう求めています。

今回のASAの裁定は、「クリエイティブの自由」が未成年保護に優先しないという強いメッセージを示しました。Play’n GOはキャラクターが大人向けで商標で保護されていると主張しましたが、ASAは却下しました。どれだけ緻密に作り込まれた広告でも、表示される文脈が年齢保証を欠けば正当性を失うということを改めて示す結果となりました。

クッキーからコンプライアンスへ

共有デバイスやユーザーの重複利用により、クッキーを使った年齢制限は信頼できる障壁とは言えません。

リターゲティングだけでは不十分です。コンプライアンスを維持するために、事業者は認証済みユーザーデータベース、決済情報を使ったプロファイリング、デバイスフィンガープリンティングなど、より精度の高いツールを導入することができます。英国ではすでに、AIによる年齢推定や公的IDチェックをマーケティング施策の一環として提供する企業もあります。

これらのソリューションは顔認証による年齢推定からデジタルIDスキャンまで幅広く存在しますが、まだ新しい技術として位置づけられており、ASAによる公式認証は受けていません。それでも正式な承認がない現状では、事業者は「クッキーバナー以上」の対策を講じていることを証明する必要があります。ASAが期待水準を厳格化する中で、今後はこうした高度な管理が差別化ではなく「標準」となる可能性が高まっています。

ヨーロッパ全体で高まる広告規制への圧力

今回のASAの判断は、欧州市場全体で強まる広告規制への圧力とも一致します。フランスではANJ(フランス国立賭博規制庁)のイザベル・フォルク=ピエロタン会長が、スポーツイベント中の「ホイッスル・トゥ・ホイッスル」禁止を含むギャンブル広告の制限を提案しました。また、若年層への保護強化や、ギャンブル広告に依然として見られる高圧的な手法の排除も求めています。ANJはまだ具体的なデザイン規制を導入していないものの、その方向性はスペインやオランダと同様、若者向けコンテンツやスポンサー契約を厳しく監視する流れを反映しています。

フランスがスポンサー規制を主張する一方で、他の国々ではさらに踏み込んだ措置を取っています。イタリアの「ディグニティ・デクリー(尊厳法令)」はギャンブル広告をほぼ全面的に禁止し、ドイツの新しい規制では広告を深夜時間帯のみに限定しています。一方で、英国のCAPコードはクリエイティブの柔軟性を残しているものの、今回のASAの裁定や年内に公表予定の「ギャンブル・ホワイトペーパー」により、その余地も急速に狭まりつつあります。

クリエイティブの失敗が持つ本当の規制リスク

技術的には、問題はコンテンツだけにとどまりません。プログラマティック広告は効率的である一方、複層的な年齢確認を欠くと重大なリスクを抱えます。成人ユーザーの行動データに基づくルックアライク(類似オーディエンス)モデルであっても、端末やアカウントを未成年と共有している場合には、18歳未満への露出を完全には防げません。

ASAは、Play’n GOの手法ではギャンブル広告に求められる最高水準の未成年排除要件を満たしていないと結論づけました。また、クッキーバナーや年齢確認画面だけでなく、広告を届ける相手が確実に成人であることを確認する厳格な年齢検証が必要だと強調しました。

この結果、該当する広告は現行の形では再配信できなくなりました。若者に人気のキャラクターを使ったキャンペーンは、KYCチェックやIDスキャン、AIによる年齢推定など、ユーザーが年齢確認を完了したチャンネルでのみ配信が許されます。ASAはライセンス停止などの処分を科す権限は持ちませんが、この種の裁定が繰り返されれば、英国賭博委員会による監視強化や今後のコンプライアンス監査に影響を及ぼす可能性があります。

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