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規制変更後、バルト市場を主導しているのは誰か

Kateryna Skrypnyk
執筆者 Kateryna Skrypnyk
翻訳者 Hanako Takagi

2025年までに、バルト三国のオンラインギャンブル市場は完全にデジタル中心のモデルへ移行した。成長を支えているのは市場全体の拡大ではなく、オンライン分野へのシェア再配分である。GGR全体が緩やかに伸びるなか、市場構造や規制・監督手法には重要な変化が生じている。

本稿ではあわせて、この1年間におけるバルト市場の主要オンライン事業者について、Blaskのランキングも紹介している。この指数は、トラフィック量やユーザー基盤だけでなく、オーディエンスの関与度、マーケティング上の存在感、デジタルチャネル全体におけるブランド力も反映している。

ラトビア:オンラインへの構造的シフト

ラトビア宝くじ・ギャンブル監督局(IAUI)の報告によると、同国のギャンブル市場は2025年、総規模ではほぼ横ばいで推移し、GGRは約3億ユーロとなった。ただし市場内部では顕著な変化が起きており、オンライン分野は1億7,070万ユーロ(前年比10.9%増)に拡大し、総収益の57%を占めた。オンラインが総収益の過半を占めたのはこれが初めてである。

オンラインカジノは引き続き最大の収益源で、1億4,660万ユーロ(同11.6%増)を計上した。ベッティング部門の伸びは3.9%と比較的緩やかだった一方、ポーカーは規模がまだ小さいにもかかわらず、30.4%と最も高い成長率を示した。その一方で、ランドベース部門は引き続き縮小しており、特にゲーミングホールの落ち込みが大きい。この傾向は、オンライン分野での競争が激化していることを示している。成長の多くは既存需要の事業者間での再配分によるものであり、その結果、プレイヤー維持やユーザーデータ分析の重要性が高まっている。

規制環境は依然として厳しい。広告規制やコンテンツ要件によって、従来型のマーケティング手法の活用は大きく制限されている。そのため事業者は、アフィリエイトマーケティングや独自のユーザー基盤の構築など、代替チャネルへの投資をより積極的に進めている。

税制も追加的な圧力要因になりつつある。2026年1月1日からオンラインゲーミング税率は12%から15%へ引き上げられ、事業者の利益率に影響を及ぼす可能性がある。さらに、税務当局はオンライン事業者の監督も担うようになっており、この権限は最近政府から移管されたものである。

リトアニア:オンライン主導の成長と監督強化

リトアニアは、引き続きバルト地域で最も成長の速い市場である。リトアニア財務省傘下のゲーミング監督庁(LPT)の報告によると、2025年のGGR総額は2億7,410万ユーロ(前年比13%増)に達し、オンライン分野は19%増の2億240万ユーロとなった。その結果、オンライン比率は70%を超え、リトアニアはバルト地域で最もデジタル化が進んだ市場となっている。

オフライン分野は7,170万ユーロで安定しているが、相対的な重要性は引き続き低下している。これは、業界の主な成長がリモート型商品に集中しているという長期トレンドを裏づけている。

同部門からの税収は8,690万ユーロに達し、国家予算におけるその重要性を示した。一方で規制当局は違法分野への対策を積極的に継続しており、2025年には海外事業者に対して47件の警告が出され、37件の調査が行われ、2,000件超のドメインが遮断された。

以下は、デジタル部門の競争状況を示す、リトアニアの主要オンライン事業者に関するBlaskのランキングである。

リトアニアのオンライン事業者トップ10

出典:Blask

注目すべきなのは、ランキング参加事業者のうち2社が、ほかの事業者とは異なり現地ライセンスを保有していない点である。これは、現地規制の枠外で事業を行う国際ブランドが依然として存在していることを示している。

同時に、社会的責任への関心も高まっている。ギャンブル依存に関する相談件数は依然として高水準にあり、自己排除申請は前年同期比で14%増加した。これは、利用者の意識向上と国家による予防政策の強化を示している。

このようにリトアニアは、オンライン分野の急成長と、違法事業者対策および社会的リスク低減の両方を目指す積極的な規制姿勢を併せ持っている。

エストニア:税制改革と透明性の重視

エストニアでは、この1年間の主な動きは、規制・課税モデルの見直しに集中していた。最大の変化は、スキルゲームを含むすべてのリモートギャンブルに対し、単一の5.5%税率を導入したことである。

この新モデルは、法的な曖昧さを解消し、事業者に公平な競争条件を整えることを目的としている。施行は2026年だが、その準備段階ですでに市場参加者の戦略、特に長期的な利益率計画や投資判断に影響を与えている。

加えて、金融フローへの監視も強化されており、とりわけ暗号資産に関する管理が厳しくなっている。2027年から義務報告制度が導入されることは、政府が透明性の向上と不正リスクの低減を目指していることを示している。

もっとも、市場の成長率自体は安定している。ただし規模は依然として大きく、業界メディアのiGaming Todayは、2025年のGGR総額を約4億5,000万ユーロ、前年比成長率を約3%と見積もっている。これは、有機的拡大の余地が限られた成熟段階にあることを示している。

以下は、現在の競争構造を反映した、エストニアの主要オンライン事業者に関するBlaskのランキングである。

エストニアのオンライン事業者トップ10

出典:Blask

この市場では、ランキング入りした事業者のうち現地ライセンスを持たないのは1社のみであり、近隣諸国より規制水準が高いことがうかがえる。

このようにエストニアは、急成長そのものよりも、事業者にとって安定的で予見可能な環境づくりを重視している。市場規模が安定しているなかで、優先順位は積極的な拡大から効率性へと移りつつある。

結論

2025年までに、バルト三国のオンラインギャンブル市場は成熟段階に入っており、競争の焦点は、事業者が既存顧客との関係をどれだけ効果的に深められるかへと、ますます移っている。リトアニアは最も高い成長を示し、ラトビアは構造転換を進め、エストニアでは制度面の変化が進行している。

これらの市場での主導権は、もはや規模だけで決まるものではなく、ユーザーエンゲージメントの質、ブランド力、そしてデジタルチャネルの発展によって左右される度合いが強まっている。

全体としては、オンラインチャネルの役割拡大、規制圧力の強化、そして事業透明性への要求の高まりが共通の流れとなっている。この環境で成功の鍵となるのは、技術面での高度化、柔軟性、そして急速に変化する規制環境への適応力である。

この記事は2026年4月15日にロシア語で初めて掲載された。

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