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フランス(France)の規制当局、事業者により一層の責任あるギャンブル対策の強化を要請

Garance Limouzy
執筆者 Garance Limouzy
翻訳者 Hanako Takagi

フランス(France)のギャンブル規制当局は、最新のセーファーギャンブル(より安全なギャンブル)計画について、全体としては建設的でありつつも評価が分かれる見解を示しました。業界全体で「実質的な努力」が見られると評価する一方で、同国の公衆衛生目標を達成するためには、これらの取り組みを今後さらに強化する必要があると警告しています。

4月初旬に公表された声明において、フランスの規制当局ANJ(Autorité Nationale des Jeux)は、過度なギャンブルおよび未成年者のギャンブル対策に関する年次行動計画を審査したと発表しました。対象には、2つの独占事業者、17の認可オンライン事業者、210のカジノおよびゲーミングクラブ、231の競馬場といった、すべてのライセンス事業者が含まれています。

規制当局は全体として計画を承認したものの、2027年までに過度なギャンブラー数を削減することが依然として最重要課題であると明確にしました。また、事業者には単なる書面上の手続きではなく、具体的かつ測定可能な成果を示すことが求められるとしています。

フランスの依存症動向を監視する公的機関OFDT(Observatoire Français des Drogues et des Tendances Addictives)によると、2023年には18歳から75歳の成人の51.6%がギャンブルを経験しており、そのうち約81万人が中リスク、36万人が高リスクのギャンブラーと分類されています。同報告では、問題ギャンブラーの割合は2019年以降大きく変化していないとも指摘されています。

ANJ、コンプライアンスから成果重視へ転換

宝くじ、スポーツベッティング、競馬、ポーカーに限定されているフランスのオンライン市場において、ANJは過度または病的なギャンブル行動の検知システムが改善されたと評価しました。事業者によって検知されたプレイヤー数は、2024年の3万1,000人から2025年には8万9,000人へと増加しています。この増加は、問題ギャンブルの拡大を示すものではなく、検知モデルの感度向上を反映しているとされています。

しかし規制当局は、この検知数が事業者のプレイヤー基盤や市場全体の実態を十分に反映しているとはまだ言えないと指摘しています。つまり、検知能力の向上は評価しつつも、業界が実態を完全に把握しているとは見ていないということです。

その結果、事業者にはセーファーギャンブル施策が実際の成果につながっていることを証明する圧力が高まっています。焦点は、リスクのある行動を早期に検知できているか、介入が適切なタイミングで行われているか、そしてその後のフォローアップが有効であるかに移っています。

フランスの宝くじおよび店舗型スポーツベッティングで独占権を持つFDJユナイテッド(FDJ United)は、2025年の統合報告書で「責任あるギャンブルは交渉の余地のない要素であり、当社モデルの持続可能性はそれに依存している」と述べています。同社はデジタル分野での新たな検知ツール導入に加え、2025年にはフランス国内広告費の10.8%を責任あるギャンブル施策に充てたとしています。

店舗・カジノ・競馬場に対するより実務的な評価

FDJユナイテッドとPMU(Pari Mutuel Urbain)の店舗型事業は、フランスのギャンブル市場の約3分の2を占めていますが、ANJは販売拠点における未成年者への提供禁止の徹底が引き続き重要であると指摘しました。より広範かつリスクベースの検査、より厳格な制裁制度、そして店舗環境で過度なギャンブラーを発見・支援する仕組みの強化が求められています。

これはフランスの政策議論でも繰り返されてきたテーマです。ANJのポーリーヌ・オット(Pauline Hot)長官は昨年、「ギャンブルは合法で規制されていても、日常的消費の対象になってはならない。遊ぶことは許されているが、リスクを伴う」と述べています。この考え方は、スポーツベッティング広告や店舗販売、オンライン商品に至るまで、ANJの政策全体の基盤となっています。

カジノについても同様に複合的な評価が示されました。一部の事業者や独立施設、ゲーミングクラブは良好な成果を上げており、依存症専門家や地域の治療機関との連携拡大も評価されています。すでに2,200人以上が規制当局のeラーニングプログラムを修了しています。しかし一方で、多くの施設では来場者数に比して過度なギャンブラーの特定や支援が十分でないと指摘されました。

なお、1つのカジノについては計画が完全に却下されており、基準未達と判断した場合には規制当局が強硬措置を取る姿勢も示されています。

競馬場に対しては、家族向け娯楽エリアとベッティングエリアの明確な区分を求めるとともに、子ども向け活動が間接的にギャンブルへの導入となっていないかについても、より厳格な監視が必要とされています。

ブラックマーケットが最大の課題

ANJは、業界の長期的な信頼性が、成長・検知・介入・消費者保護をどのように両立させるかにかかっていると改めて示唆しています。しかし、その一方で、需要の一部がすでに規制の外へ流出しているという現実もあります。

フランスのオンラインギャンブル業界団体AFJELは、2025年11月時点で違法オンライン市場のプレイヤー数が540万人に達し、規制市場の350万人を上回っていると報告しています。また、違法市場の総収益は約20億ユーロと推定されています。違法市場の拡大は、認可事業者の収益流出にとどまらず、規制当局が確保しようとしている保護措置そのものの喪失を意味します。合法市場ではANJがチェックや介入、フォローアップを義務付けることができますが、無許可サイトにはそれを適用することができません。

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