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Entain、ワールドカップ期間中の違法ギャンブルの宣伝に警鐘

Neha Soni
執筆者 Neha Soni
翻訳者 Hanako Takagi

ギャンブル企業Entainは、英国の利用者を狙う違法ギャンブルサイトが、インフルエンサー、著名人、コンテンツクリエイターによる高度に組織化されたネットワークを通じてソーシャルメディア上で宣伝されており、その活動は男子ワールドカップ期間中にさらに活発化する見込みだと警告しました。

調査によると、Stake、Rainbet、Duelbitsを含む30を超える無規制ギャンブルサイトが、主要デジタルプラットフォーム上で活動するインフルエンサー、著名人、予想屋、コンテンツクリエイターによる連携したエコシステムを通じて英国市場向けに宣伝されていることが判明しました。

研究者は、7つのSNSプラットフォーム上で英国利用者向けの違法ギャンブル宣伝事例を72件確認しており、Entainはこれを、数百万人の消費者への到達を目的とした、ますます組織化・産業化された運営形態だと説明しています。

日常コンテンツに組み込まれる違法ギャンブル宣伝

報告書によると、違法ギャンブルの宣伝はもはや専門的なベッティングコミュニティだけに限定されていません。代わりに、若年層が日常的に消費する一般的なSNSコンテンツの中に常時存在する状態になっているとされています。

調査では、Kick、Instagram、X、YouTube、TikTok、Facebook、Twitch上でギャンブル関連の宣伝コンテンツが確認されました。研究者は、TikTok英国利用者の約20%が18歳未満と推計される点を挙げ、若年層への露出について懸念を示しました。

報告書では、無規制ギャンブル事業者が、サッカーファン文化、ゲーム配信文化、いわゆるマノスフィア(男性向けオンラインコミュニティ)など人気のオンラインコミュニティを活用し、海外拠点のギャンブル商品を宣伝していると指摘しています。

サッカー選手やインフルエンサーと海外ギャンブルブランドの関係

研究者は、海外ギャンブル事業者のアンバサダーとして活動している複数の著名サッカー関係者を確認しました。その中にはセルヒオ・アグエロ氏、エデン・アザール氏、イケル・カシージャス氏が含まれています。

報告書では、こうした提携が無規制ギャンブルブランドに数千万人規模の視聴者へのアクセスを提供すると同時に、潜在顧客の間で正当性を演出する役割を果たしていると指摘しています。

さらに、より広範なSNSインフルエンサーネットワークも確認されました。HSTikkyTokky、Ed Matthews、Adin Rossらが、ギャンブル宣伝と富の誇示、フィットネス文化、リスク志向行動を組み合わせたコンテンツ環境の中で活動していたとされています。研究者によると、こうした視聴者層は14歳から25歳の男性に大きく集中しています。

組織的アフィリエイト施策を確認

調査では、違法ギャンブルサイトと結び付いた組織的アフィリエイトマーケティングの証拠も確認されました。アーセナル、リヴァプール、マンチェスター・ユナイテッドなどを扱う少なくとも12のサッカーファン・予想アカウントが、同一内容のベッティング予想を同時刻に投稿していたことが確認されています。

研究者は、この活動が無規制ギャンブル事業者への流入を目的とした協調型アフィリエイト施策の一部である可能性が高いと結論付けました。多くのアカウントは、宣伝対象ブランドとの商業関係について十分な開示を行っていなかったと報告されています。

AI生成コンテンツが制限回避を支援

報告書で最も懸念される発見の一つは、英国利用者向けにギャンブル制限回避方法を紹介するAI生成YouTube人格の出現でした。研究者は、VPN利用方法や本人確認回避策を説明し、本来英国利用者がアクセスできないギャンブルサイトへの接続方法を案内するコンテンツを確認しました。報告書は、こうした手法が海外事業者による規制回避と英国市場への拡大を後押ししている可能性を示唆しています。

英国ギャンブル委員会は以前から次のように警告を発している。VPN利用増加によって違法オンラインギャンブル活動の実態把握が困難になっており、闇市場規模を過小評価している可能性があると。

違法ギャンブルサイト、Kickを利用して英国市場へ接触

配信プラットフォームKickは、違法ギャンブル宣伝ネットワークの重要要素として挙げられました。調査によれば、同プラットフォームは専用ギャンブルカテゴリを設置しており、年齢確認要件も限定的で、その後TikTok、Instagram、YouTubeへ再配信されるコンテンツの発信拠点として機能しているとされています。

研究者は、紹介コード、アフィリエイトリンク、利用促進型インセンティブが広範に使われ、利用者参加と顧客獲得を促していることも確認しました。

年齢確認と消費者保護への懸念

報告書では、調査対象となった複数のプラットフォームや事業者において、消費者保護措置が弱く、一貫性を欠き、容易に回避可能であると評価されています。少なくとも一件では、年齢確認なしでアカウント作成を許可していた事業者も確認されました。

今回の調査結果により、特に規制当局が未成年者へのギャンブル関連コンテンツ露出を抑制しようとする中で、SNS上のギャンブル広告に対する監視はさらに強まる可能性があります。

Entain、執行強化を要求

Entain英国・アイルランド担当マネージングディレクターのベジェイ・パテル氏は、この調査はワールドカップ期間を前に政策担当者や規制当局への警告として受け止めるべきだと述べました。

「男子ワールドカップ開催中である今、この調査は政府、規制当局、法執行機関への警鐘だ。違法ギャンブル宣伝はもはや周辺的な問題ではなく、英国で大規模に展開され、組織化されたネットワークが大会期間中に数百万人の英国ファンを狙っている。」

さらに次のように述べています。「また、規制当局や執行機関が、特に世界規模のSNS上で展開される高度に組織化された違法ギャンブル宣伝に対処するための権限や資源を十分に持っているのかという深刻な疑問も提起している。」

調査が示すワールドカップ期間中のギャンブルリスク拡大

この調査は、独立したオープンソース情報分析研究者によって2026年5月に実施されました。データ収集対象は主要SNS7媒体で、44のインフルエンサー、切り抜き配信者、予想アカウントにまたがる72件の事例が記録されました。研究者は、英国向け宣伝活動を行う30超の無規制ギャンブルサイトを特定しています。

ワールドカップによるオンライン利用やベッティング関心の高まりが予想される中、報告書は大会期間を通じて違法ギャンブル宣伝が大幅に増加する可能性を警告しています。Entainの報告書は、英国の違法ギャンブル市場規模への懸念が高まる状況で発表されました。組織が引用したWARCの調査では、違法事業者が英国のギャンブル広告支出全体のほぼ半分を占めており、2028年までに認可事業者を上回る可能性があるとされています。

一方、H2 Gambling Capitalの分析では、闇市場事業者への賭け金総額が現在の170億ポンド(約228億米ドル)から2028年には330億ポンド(443億米ドル)へ増加すると予測されており、BGCはこれを消費者保護上の深刻な課題と位置付けています。

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