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チャネライゼーションギャップ:スウェーデンとデンマークのギャンブル規制を比較

Garance Limouzy
執筆者 Garance Limouzy
翻訳者 Hanako Takagi

スウェーデンが2019年にギャンブル市場を自由化した際、政府は野心的な目標を掲げた──すべてのギャンブルのうち90%をライセンス制度の下で行う、というものだ。6年が経過した今も、その目標は達成されていない。デンマークの法律事務所ノルディック・リーガル(Nordic Legal)がスウェーデンの業界団体BOS主催のセミナーで発表した新たな比較報告書『2つの北欧諸国からの教訓(Lessons from two Nordic countries)』によると、スウェーデンのチャネリング率(ライセンス市場への誘導率)は引き続き低下しており、特にオンラインカジノ分野で顕著だという。

長らくヨーロッパにおける実践的規制の手本と見なされてきたデンマークは、これまでスウェーデンを上回ってきた。しかし、マリア・マクドナルド(Maria McDonald)とモーテン・ロンド(Morten Rønde)が共同執筆した同報告書は、「両国とも無許可事業者からの圧力が高まっており、今後チャネリング率を維持するためには制度を適応させる必要がある」と指摘している。デンマークの制度はこれまでベンチマークとして称賛されてきたが、新しいデータによればその優位性は縮まりつつあるようだ。

スウェーデンの締め付け強化

現在のスウェーデンの規則では、すべてのロイヤルティプログラムや継続的なインセンティブが禁止されている。スウェーデンのギャンブル法は、各ライセンシーが顧客一人につき1回限りのウェルカムボーナスしか提供できないと定めており、報告書によれば、これに反して継続的な特典を導入しようとした事業者に対しては裁判所が一貫して制裁を支持している。

報告書によると、この硬直性がスウェーデンの競争力を損なっているという。「ライセンス市場が顧客を維持できるかどうかは、初回オファーに大きく依存している」と著者らは記し、過度に厳しい規制は「継続的なプロモーションが利用できる無許可サイトへプレイヤーを流出させるリスクがある」と警告している。

「現在のリテンションボーナス(再来店促進ボーナス)禁止は、あまりにも厳格であり、不必要です」と事業者たちは説明し、「ボーナスの欠如とチャネリング率の低下には明確な関連があると考えています」と付け加えた。

また、スウェーデンの規制当局スぺリンスペクショネン(Spelinspektionen)はその執行姿勢についても批判を受けている。事業者たちはノルディック・リーガルに対し、「当局は制裁を通じてしか意思疎通を図らず、その期待値も不明瞭だ」と語っている。

同時に、スウェーデン政府はギャンブル法の適用範囲を拡大する準備を進めている。新しい提案では、現行の「指向基準(direction criterion)」──スウェーデン語での提供など、スウェーデンの消費者を積極的にターゲットとする事業者のみを取り締まる基準──を廃止し、「参加基準(participation criterion)」に置き換える予定だ。これにより、スウェーデン居住者がゲームに参加する限り、法律が適用されることになる。この業界支持の改革案は2027年に施行される見込みであり、無許可サイトへの送金を決済事業者に遮断させる義務も導入する。

「これはスウェーデンのギャンブルライセンス市場を強化する上で重要な一歩です」とBOSの事務局長グスタフ・ホフステット(Gustaf Hoffstedt)は述べた。ATGのCEOハンス・ロード・スカルプロース(Hans Lord Skarplöth)はより率直に語る。「これで言い訳の余地はなくなる。」

デンマークのバランス重視のアプローチ

エーレスンド海峡を隔てたデンマークでは、ギャンブル当局スピレミュンディヘーデン(Spillemyndigheden)が長年にわたり異なる哲学を掲げてきた。「全面禁止はうまくいかない」と同当局のアンダース・ドルフ(Anders Dorph)局長は今年初めのSiGMA Newsのインタビューで語っている。「私たちの目標は被害の最小化であって、人間の行動を禁止しようという非現実的な試みではありません。」

ドルフ氏は、デンマークがヨーロッパ有数の高いチャネリング率を維持してきた理由を、「禁止よりも協調を優先する、実践的で柔軟な規制アプローチ」にあると説明する。デンマークのモデルでは、厳格な条件下で継続的なボーナスが認められており、合法事業者が消費者保護を維持しながら競争力と魅力を保つことができる。

ノルディック・リーガルの報告書もこの見解を支持しており、デンマークの制度を「より明確で均衡が取れており」「規制当局とライセンシーの間に構造化された対話がある」と評価している。

しかし、そのリードも縮まりつつある。英国の分析会社H2 Gambling Capitalは、デンマークの2025年における総チャネリング率の予測を87%から72%に下方修正し、これは現在スウェーデンと同水準だという。H2はその原因を「スキンベッティングサイトや暗号通貨ベースのオフショアカジノの台頭によって、両国の規制市場シェアが侵食されたため」としている。

ドルフ氏自身も規制当局が直面する課題を認めている。「ミラーサイト(複製サイト)は常に現れます」と彼はSiGMA Newsに語った。「1つをブロックしても、すぐに別のアドレスで新しいサイトを作られるのです。」デンマークでは裁判所命令によるDNSブロッキングを行い、コンテンツベースのブロッキングも検討しているが、「完璧ではないが、障害にはなっている」と認めている。

両国が互いに学べること

ノルディック・リーガルの研究は、スカンジナビアのギャンブル制度における文化的な違いを明らかにしている。「スウェーデンは厳格な規則と制裁を重視する一方で、デンマークは対話と比例性をより重視している」と著者らは記す。スウェーデンの制度は強力な消費者保護を確保するが、デンマークの制度は信頼とコンプライアンスに焦点を当てている。

しかし両国とも、報告書は警告する──「プレイヤーのオフショア流出を防ぐために、いかに合法市場を十分に競争力のあるものとして保つか」という同じ戦略的課題に直面している。

課税面では、対照はやや複雑だ。スウェーデンは2024年にギャンブル税を18%から22%に引き上げた。一方、デンマークはすでに28%とヨーロッパでも最高水準にある。デンマークのモデルは、高税率でも市場の魅力を維持するための他の規制条件が整っていれば、良好なチャネリングを両立できることを示している。

製品イノベーションの面では、両国とも課題を抱えている。たとえばスウェーデンでは、現在ヨーロッパの多くで人気を集めている「クラッシュゲーム」のような新しい形式は認められていない。「スウェーデンとデンマークの厳しい制限は、急速に進化するオンラインギャンブル市場を反映していない」と著者らは指摘し、「これにより消費者が無許可事業者による新しい遊び方を求める可能性がある」と警鐘を鳴らしている。

圧力下にある2つのモデル

現時点では、デンマークの制度のほうがより信頼されている。予測可能で実践的、そして協調を基盤としているからだ。「高いチャネリング率を維持すること、それこそが最重要です」とドルフ氏は語る。「それこそ、私たちが市場を自由化した理由なのです。」

一方のスウェーデンは、取り締まりをさらに強化している。政府は2025年に、ほぼすべての無許可ギャンブルを刑事罰の対象とし、決済ブロッキングを強化し、アフィリエイトやサプライヤーにも責任を拡大する法案を提案しており、国営のスヴェンスカ・スペル(Svenska Spel)も民間事業者もこれを支持している。「これは消費者保護の強化に関するものです」とスヴェンスカ・スペルのCEOアンナ・ジョンソン(Anna Johnson)は説明し、DNSブロッキングなどの追加措置の導入を求めた。

ノルディック・リーガルの報告書は、議論の焦点はどちらのモデルを選ぶかではなく、そのバランスを見つけることだと結論づけている。「ライセンス市場は競争力を備え、プレイヤーが求める製品を提供し、事業者は明確で比例的かつ予測可能なルールのもとで運営されなければならない」とし、「無許可プレイの根本原因に対処せず、制限的または技術的手段に過度に依存することでは、持続的な成果は得られない」と述べている。

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