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南アフリカ・クワズール・ナタール州、iGaming規制の枠組み導入を推進

Jenny Ortiz-Bolivar
翻訳者 Hanako Takagi

南アフリカ・クワズール・ナタール州のギャンブル規制当局は、ベッティング活動のオンライン化が進む中、オンラインギャンブルの規制導入を支持している。同当局は、依存症対策、法執行、消費者保護に関する懸念の高まりに対応するため、南アフリカには全国的な規制の枠組みが必要だと主張している。クワズール・ナタール経済規制庁(KZNERA)は、利用者の行動が従来のランドベースのギャンブルからデジタルプラットフォームへ急速に移行しており、規制当局も対応を見直す必要に迫られているとしている。

同州の戦略についてSiGMA Newsの独占インタビューに応じたKZNERAの最高経営責任者(CEO)、ポーシャ・バロイ氏は、南アフリカでは依然として規制されていないインタラクティブ・ギャンブルを巡る国家レベルの政策議論において、同庁が積極的に関与していると述べた。

「規制当局の戦略は、デジタル経済への移行を受け入れることであり、その一環として、この戦略を国全体で推進する上で重要な役割を担っています」とバロイ氏は語った。

同氏は、オンラインベッティングプラットフォームについて、ギャンブル依存症への懸念から「国民の否定的な感情」を招いていると指摘した。同時に、一部のオンラインギャンブルが南アフリカ国家ギャンブル法の規定と抵触する可能性についても議論が続いているという。

「利用者層がオンラインへ移行したことで、プレイヤーもオンラインで提供されるゲームへと移行しています。クワズール・ナタール州ではオンライン分野での存在感はこれまで限定的でしたが、2026年にはその状況が変わりつつあります」と同氏は述べた。

同規制当局の姿勢は、オンラインベッティングに対する監督強化を求める政治家、市民団体、業界関係者からの圧力が高まる中で示されたものだ。

ギャンブル市場が雇用と観光を支える

クワズール・ナタール州は現在も南アフリカ最大級のギャンブル市場の一つであり、2024/25年度には総ゲーミング収益(GGR)が63億ランド(約3億8,400万ドル)を超えた。バロイ氏は、同州について高度に発展した都市部と貧困率の高い農村地域が共存する独特の市場だと説明した。

「クワズール・ナタール州は、高度に発展した都市・工業地域と、貧困が深刻な未発展の農村地域の双方を抱える経済構造となっています」と同氏は述べた。

人口1,230万人を擁する同州は、南アフリカの国内総生産(GDP)の16.1%を占め、経済規模は1兆1,800億ランド(約720億ドル)を超える。ギャンブル産業は州内の観光、投資、雇用に貢献している。KZNERAによると、カジノのGGRは35億5,000万ランド(約2億1,630万ドル)、ベッティングは15億2,000万ランド(約9,260万ドル)、LPM(払い出し制限付きマシン)は8億8,050万ランド(約5,360万ドル)、ビンゴ事業は3億7,230万ランド(約2,260万ドル)のGGRを記録した。

「本州は活気あるギャンブル観光地であり、州内のGDPと雇用創出に貢献しています」とバロイ氏は述べた。

KZNERAは、2026年には酒類およびギャンブル関連のバリューチェーン全体で5,935人分の雇用創出に寄与し、政府が掲げる包摂的な経済成長と雇用創出という目標を支えたと報告している。

違法ギャンブルへの懸念は依然続く

規制市場が拡大する一方で、違法ギャンブルは依然として大きな課題となっている。KZNERAのデータによると、2024/25年度に報告された違法ギャンブル事案は8,651件に達した。違法行為には、Fahfee(ファフィ)、カードゲームやサイコロ賭博、違法スロットマシン、インターネットカフェ、無認可のオンラインギャンブル事業などが含まれる。

「違法なインターネットカフェ型ギャンブルは都市部で多く見られる一方、違法スロット、Fafi、サイコロ賭博はタウンシップや農村地域で広がっています」とバロイ氏は述べた。また、違法事業者はオンラインプラットフォームや暗号資産(仮想通貨)による決済、さらには法域をまたぐ抜け穴を利用して摘発を逃れるケースが増えていると警告した。

「認可事業者も、不正競争や規制市場の公平性を損なう違法行為の影響を受けています」と同氏は語った。

この問題に対処するため、KZNERAは南アフリカ警察商業犯罪捜査部門などの関係機関と緊密に連携している。違法ギャンブル機器の押収や、違法オンラインギャンブルサイトの閉鎖といった取り組みも進められている。

「州では、増加する違法ギャンブル事案に対応するため、関係機関同士の連携が必要であるとの認識が高まっています」とバロイ氏は述べた。

また、金融情報センター法(FICA)の対象機関として、KZNERAはカジノ、ブックメーカー、オンライン事業者に対し、不審な取引や異常なベッティング行動、資金洗浄の可能性について監視を行っている。

変革の中心に据えられる農村開発

変革はKZNERAの中核的な取り組みであり、同庁は歴史的に不利益を受けてきた人々へライセンスや経済的機会を提供することに重点を置いている。「重点は、これまでギャンブル産業のバリューチェーンから排除されてきた人々に機会を創出し、その恩恵を受けられるようにすることです」とバロイ氏は語った。

報告期間中、同庁は759件の新規ライセンスを発給し、その85%が黒人所有の中小企業へ割り当てられた。

このうち92件がギャンブルライセンス、667件が酒類ライセンスだった。「タウンシップと農村地域の発展を、私たちの取り組みの中心に据えなければなりません」と同氏は述べた。

また同庁は、競馬マスタープランや専用の変革基金を通じて、農村地域での競馬産業の発展も推進しているとしている。

地域プログラムでギャンブル被害の軽減を目指す

KZNERAは、ギャンブルによる社会的影響を測定することは経済効果を把握することと同じくらい重要だとしている。同庁はクワズール・ナタール州全域で158件の社会的責任プログラムを実施し、学校での啓発活動、地域 outreach 活動、責任あるギャンブル教育などを展開した。

これらのプログラムを通じて、3,891人がアルコールやギャンブルによる被害防止を目的とした啓発活動を受けた。

「これには学校での啓発プログラム、事業者向け研修、年末年始キャンペーン、ビーチやショッピングモールでの啓発活動、地域 outreach 活動などが含まれます」とバロイ氏は説明した。

また、同規制当局は企業の社会的投資(CSI)資金として1,540万ランド(約93万8,595ドル)を集め、教育、スポーツ、福祉、ジェンダーに基づく暴力対策などを支援した。さらに76回の事業者向けワークショップを開催し、2,256人のライセンス保有事業者代表が法令遵守や責任ある営業に関する研修を受講した。

クワズール・ナタール州、新たなゲーミング商品で成長を目指す

今後についてKZNERAは、商品イノベーションが将来の成長を牽引する重要な要素になるとみている。「KZNERAの戦略の一つは収益の最大化であり、そのため新商品の開発や参入障壁の引き下げも重要な施策となっています」とバロイ氏は述べた。

同庁は、iGaming、スポーツベッティング、自動販売端末を今後の成長分野として挙げている。現在クワズール・ナタール州には、5つのランドベースカジノ、16か所のビンゴ施設、496か所のルートオペレーター拠点があり、投資家と利用者の双方に幅広いギャンブル市場を提供している。

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