マカオのゲーミング産業は2025年に市場予想を上回る好調な業績を記録し、公式目標も超過した。CreditSightsが共有した分析レポートによると、総ゲーミング収益(GGR)は2,474億パタカ(約284億ユーロ)に達し、前年比で9%増加した。この結果は、政府が当初設定していた通年目標の2,400億パタカを上回っただけでなく、より慎重に見積もられていた修正予測の2,280億パタカも超えている。
この実績により、マカオのゲーミング市場は、パンデミック前の2019年に記録した水準の約85%まで回復したことになる。アナリストは、この結果は高額プレーヤーの着実な回帰と、来訪者数全体の回復が同時に進んだことを反映していると指摘している。
12月は予想を下回る結果に
年末にかけて勢いは強まった。12月のGGRは209億パタカ(約24億ユーロ)となり、前年同月比で15%の成長を記録した。市場予想の18%増には届かなかったものの、2019年12月水準の約91%に相当する内容であった。
データを詳細に見ると、市場セグメント間で明確な差が見られる。2025年の成長を牽引したのはVIP部門で、収益は前年比24%増加した。VIPゲーミングはGGR全体の27%を占め、2024年の24%から比率を高めている。

一方、マスマーケットは通年収益の73%を占める最大のセグメントであるものの、成長率は4%と比較的緩やかであった。高額プレーの伸びは第4四半期に加速し、同四半期のVIP収益は前年同期比で45%増加している。
CreditSightsのアナリストは、VIP活動の急増について、地域における資産環境の改善と関連付けている。2025年には中国および香港の株式市場が好調に推移し、ハンセン指数は30%上昇、CSI300指数は27%上昇した。これが富裕層の信頼感と裁量的支出を押し上げたと分析されている。
来訪者数は過去最高を記録
来訪者数も過去最高を更新した。マカオは2025年に4,010万人の来訪者を記録し、年間としては過去最多となった。これはパンデミック前水準の102%に相当する。2025年12月の来訪者数は360万人で、前年同月比18%増となっている。
来訪者の大半は引き続き中国本土からで、全体の72%を占めた。個人観光ビザ制度(IVS)による渡航は大きく増加し、来訪者数は26%増の1,540万人に達した。大中華圏以外からの来訪者も改善し、14%増の280万人となり、特にタイや日本からの増加が全体を支えた。
2026年を見据えて
来訪者数が増加した一方で、1人当たりの支出額は減少した。年間の来訪者1人当たりGGRは前年比5%減の6,174パタカ(約710ユーロ)となり、12月単月では3%減の5,834パタカ(約670ユーロ)に低下した。アナリストは、これはカジノを積極的に利用する客層よりも、一般観光客の比率が高まったことを反映していると説明している。
マカオ特別行政区政府は、2026年のGGR目標を2,360億パタカ(約271億ユーロ)と慎重に設定しており、前年比で約4.6%の減少を見込んでいる。アナリストは、成長自体は続くと予想しているものの、2026年後半には前年との比較条件が厳しくなるため、勢いが鈍化する可能性があると指摘している。
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